コロナ禍は「タイムマシン」だった


2020年1月に始まったコロナ禍。
私の中では疾病に対する恐怖感は無く、興味の対象は過剰反応に見える世間の動向でした。


さすがに最近では新型コロナウイルス感染症に対する世間の恐怖感はやわらぎ、政府も感染者数増加に対しても行動制限しない方針になりました。


しかし、この2年半でコロナ禍が日本に及ぼした影響は大きいです。その影響をひとことで言うと「タイムマシン」でしょう。良くも悪くもコロナ禍は日本の時計を数年進めました。


良い面は社会全体が DXの重要性を認識したことです。卑近な例では、フルリモートで展開中の私たちの事業が社会的に認知され、大法人格との取引に支障をきたさなくなりました。


2017年ごろに大法人格との取引が始まった際には、バーチャルオフィスにしていた所有物件のコーヒー屋さんにアポ無し訪問されてしまい、危うく破談になるところでした(笑)。


日本は技術先進国であるという誤った認識を正して、世界に遅れをとっている日本社会を白日の下にさらした功績は大きいと思います。日本が覚醒するチャンスを与えてくれました。


悪い面は、日本の財政危機を加速させたことでしょう。コロナ禍の危機的状況に対して大盤振る舞いの財政出動を行いました。日本の財政的な死期を早めたのは間違いないです。


医療業界も例外ではありません。現在は大病院を中心にコロナ対策の支援で潤っていますが終了は目前です。減少した患者さんが戻ってこない可能性は高く、試練の時が到来します。


金融緩和政策の終了(崩壊)も前倒しになりそうです。海外のインフレ経由ですがコロナ禍は日銀の緩和政策を痛打しました。


最近、日銀と海外投機筋との日本国債をめぐる攻防が話題になっていますが、日銀にかなり厳しい状況です。1992年の BOE対ソロスのポンド危機の結末の再来かもしれません。


日銀が海外投機筋の日本国債売りに屈すると、日本経済に激震が走るはずです。2000年代に国家破産本が流行しましたが、そのトンデモ理論が現実化するかもしれない...。


国家破産本レベルの惨劇が現実化するとはにわかに信じられません。しかし、ある程度の覚悟と対策を立てておく必要があるかもしれません。


底流には米中の新冷戦、覇権の行方は?


コロナ禍はタイムマシンの役目を果たしましたが、それとは別次元の変化が進行中。いわずと知れた米中の新冷戦です。覇権は太平洋を渡るのか?


中国が米国をキャッチアップしてそれで終わりではありません。米国も中国に易々と屈するとは思えず、しばらくは両陣営のデカップリングは進行するはずです。


この構造変化は、東西冷戦終結によるグローバル経済出現の影響に比肩する変化を及ぼす可能性が高いです。前回の東西冷戦終結での敗者はロシアと日本でした。


特に日本は勝ち組陣営だったにもかかわらず、グローバル経済に着いていけずに唯一の負け組になりました。今回は勝ち組になってほしいところです。


現時点では世界的にデフレ経済は終焉を迎え、インフレ基調に転換するといわれています。日本もその流れに組み込まれる可能性が高く、私たちもマインドセットが必要でしょう。


「勝ち組・負け組」を見極めろ


私はアフターコロナの概況をこのように見ていますが、激動が予想されるこの 2~3年をどう乗り切るのかをずっと考えています。


危機で生活が破綻するというよりも、もしかしたら千載一遇のチャンスが巡ってくるかもしれないからです。その萌芽は至るところで観察されます。


例えばホテル業界。コロナ禍で勝ち組と負け組の選別が加速しました。これまでは鉄板の勝ち組と目されていた電鉄系が軒並み苦戦しています。


電鉄系はコロナ禍で本体が苦境に陥っており、リーマンショック時の盤石感は全くありません。アパホテルなどの業界勝ち組は電鉄系から大量のホテルを安価に取得しています。


アパホテルはリーマンショック時にも苦境に陥った不動産業者から大量の物件を安価に取得しています。規模感が全く違いますが、私たちも見習うべきでしょう。


そして個人レベルでの実践的な投資戦略は、各業界の
勝ち組と負け組を明確に識別して、負け組から安く購入できないかを検討することでしょう。


例えば、コロナ禍で最大の負け組と目されたホテル系REIT。私は2020年3月に大量のホテル系REITに資金を投下しました。2021~2022年初頭には鉄道株に資金を入れています。


破綻しないレベルの苦境に陥っている業界を客観的に判断していくのが、現在も開催されているバーゲンセールで利益を得る秘訣でしょう。


そして、現時点で最も注目しているのは日本円です。現在の為替市場は米国ドルの独歩高ですが、残念ながら他の通貨に対しても日本円は弱含んでいます。


日銀 vs 海外投機筋の戦いの結末によっては更なる円安進行の可能性もありますが、私はそろそろ日本円は底値(円安の反転で円高トレンド)に至るのではないかと考えています。


割高になった米国ドルを売って、安くなった日本円を買う。一方、著名FPをはじめ世間一般の風潮は、円安から逃げるために「外貨買い」推奨一択です。
ホント、投資オンチにも程があるな(笑)


ある意味、日本円は通貨の負け組です。株式、通貨も含めた「負け組」の安値買いを投資戦略に据えて、激動の2~3年を勝負しようと思います。






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