新型コロナウイルス感染症の第7波が襲来しています。実は新規感染者数が増加していることを知ったのは、3日ほど前のことです。
発熱外来の患者さんが増加して、また周囲の至るところで「コロナに感染した」という人が続出しているために気付きました(苦笑)。
そもそもニュースをあまり見ず、また新型コロナウイルス感染症の新規感染者数にも興味が無いため、世間の動きに全く着いていけていなかったのです。
本日は東京都で3万人越えしたようですが、実際にはもっと感染者が居るのではないでしょうか。何故なら、もはや一般の人は新型コロナウイルス感染症を全く怖がっていません。
咽頭痛があっても「今、病院に行って抗原検査やPCR検査をされたらマズイことになりそう」となって、自発的に自宅療養しているケースがとても多いようです。
ある意味、理想的な状況とも言えますが、この状況で最も割を食っているのは医療機関ではないでしょうか。律儀に少しでも症状があればバンバン抗原検査するので陽性者続出です。
もはやクラスターという言葉さえ空しく聞こえます。完全に蔓延しているためコロナ陽性者が量産され、日々の業務に支障出まくりです。まさに自分で自分の首を絞めている状態。
現状では 2類相当ではあるものの、どんどん規制が緩和されて実質的には 5類といっても差支えないです。しかし、現場の状況を考えると、更なる規制緩和が必要でしょう。
このままでは現場からスタッフが居なくなってしまい、医療崩壊が現実化してしまいます。しかし、2類を5類に変更すると患者負担が発生するので微妙な問題を孕んでいます。
では世界はどうなっているのか? 少し気になったので外国の状況を調べると、なんと米国や欧州では新型コロナウイルス感染症のモニタリングを停止しているではないですか!
う~ん、さすがの割り切り方です...。ある意味、合理的な考えを実行できる国民性を羨ましく思います。あくまでも濃厚接触者や感染者を社会から排除する日本との差が大きい。
事態がここまで来ると、日本も欧米に倣った現実的な方針に転換するべきではないでしょうか? 「人の生命は地球より重い」では社会が持たないと思うのですが...。
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