先日、人工股関節全置換術で、これまでの自信を完全に打ち砕かれる事件が発生してしまいました。使用機種は Stryker社の Tridentでした。


術中にポリエチレンインサートをカップに打ち込んで完全に固定されていることを確認したにもかかわらず、脱臼整復の際にポリエチレンライナーが脱転してしまったのです。


使用したのはフラットではなく10度フードのポリエチレンライナーです。このため、少々確認が難しかったのですが、それでも180度以上しっかり固定されていました。


眼が衰えているのか???しかし、術中は完全にカップに固定されているように見えました。しかもエレバトリウムをカップとの間に突っ込んで確認もしています。


それにもかかわらず脱転したことのショックは大きい...。これからは何を拠り所にポリエチレンライナーがカップに固定されていることを確認すればよいのでしょうか。


一度打ち砕かれた自信(目視で180度以上しっかり固定されていれば大丈夫)は容易には回復しないでしょう。


これからは、ポリエチレンライナーにエレバトリウムをゴリゴリ突っ込んで固定されていることを確認せざるを得ないな...。






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人工股関節全置換術