先日、両側の人工股関節全置換術を施行しました。これまで私は、両THAは可能な限り避けてきました。その理由は下記のごとくです。

  • 両THAは術後合併症を併発する確率が少し高い
  • 術後のリハビリテーションが大変
  • 病院の収益を考えると片方ずつ手術する方が良い


これらの大義名分に加えて「午前午後で一気に両方やるとかしんどいだろう!」という気持ちもあります(笑)。


ところが先日、遂に禁断の両THAをやってしまいました。感想は「意外としんどくない」でした。9時30分入室で13時30分には終わっていたので、体力的には問題無しです。


実は、私以外のメンバーは両THAをそれなりにやっています。このため、手術時のみ前立に入るシチュエーションは日常的にありました。


しかし傍目に両THAはしんどそうだったので、自分では絶対にやるまいと考えていました。いわゆる食わず嫌いってヤツですね。


そうは言いつつ、今後もできるだけ両THAは避けたいと思っています。やはり、合併症の併発率や病院の売上を考えると両THAをやるメリットに乏しいからです。


もちろんKPIが手術件数であれば両THAをガンガンやる意味があります。しかし超積極的に両THAを推し進めるって、病院経営に対する一種の背信行為ではないでしょうか
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初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です





人工股関節全置換術