またまた、両側の人工股関節全置換術の話題です。両THAを実行するにあたって、どちらから手術するかという問題点があります。


これまでたくさんの両THAをみてきた経験では、主に下記の要素を考慮して最初に手術する側を決めるのが良さそうです。

  1. 簡単な方から手術する
  2. 両方同じ難易度なら右側の方から手術する(右利きの場合)
  3. 長い方の下肢から手術する
  4. 骨移植が必要な方があれば、反対側を最初にして大腿骨頭を採取する


③に関しての補足です。まず長い方の股関節をできるだけ短く仕上げて、次に手術する短い方の股関節を、長い方に合わせるという作戦です。


短い方の股関節から手術してかなりの脚長差が残ってしまうと、後が無くなってしまうからです。やはり両THAでのポイントは脚長差をどうやって無くすかだと思います。


反対側の手術が終わった時点で脚長差が消失していると「やったー」と思わず喝采したくなります(笑)






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人工股関節全置換術