先日、東京女子医大整形外科の岡崎賢先生の講演を拝聴しました。膝関節疾患の話題ですが、その中で「痛みの中枢感作」というトピックがありました。


関節外科なのに痛みの中枢感作? 関節疾患と中枢感作の間に、何の関係があるのでしょうか。いきなり答えを言うと、関節痛にも中枢感作が関連しているとのことです。


しかし、関節痛って軟骨障害などの影響がほとんどなのでは? という疑問が湧きます。しかし、岡崎先生の経験では 2割ぐらいの症例では、中枢感作が影響しているそうです。


このような症例に対して、TKAやTHAを施行しても患者さんの痛みは充分に取れないようです。THAではあまり経験しませんが、TKAに関してはすっきりしないことも多い...。


もしかしたら関節疾患でも中枢感作が多いのかもと思いながら拝聴していると、痛みに過剰な反応を示す患者さんの手術は慎重になるべきとの主張をされました。


このような患者さんは、痛みの中枢感作が発生している可能性が高いとのことです。なるほど、言われてみれば思い当たるフシがあります。


このように痛みの中枢感作が発生している患者さんに対しては、プレガバリンなどで痛みの輪を切ってあげる必要があります。


最終的に手術療法を選択するとしても、まずはプレガバリンなどで premedicationすることが肝要とのことでした。


これからは、膝関節痛などで消炎鎮痛剤や関節注射が奏功しない症例では、一度プレガバリンを試してみようと思います。







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