Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
実証!BCGワクチンのコロナ予防効果 です。


BCGワクチンは結核予防のため世界的に広く用いられ、既に30億〜40億人が接種し、毎年1億2,000万人の新生児が接種しているという。これまでにランダム化比較試験(RCT)や疫学調査により、BCGワクチンは上気道感染症、ハンセン病、マラリアなど多くのウイルスおよび細菌感染症の予防効果を有することが明らかになっており、この広範な感染予防効果のメカニズムについて、現在活発に研究がなされている。



本研究の要旨は下記のごとくです。
  • BCGワクチンにはオフターゲット効果(結核予防という本来の目的を超えたウイルスおよび細菌感染症予防)が示唆されている
  • BCGワクチンの予防効果は92〜100%
  • 初回接種から2年で感染予防効果が最大となる


n数が少ないことが気になりますが、BCGワクチンは、いわゆる「ファクターX」の要因のひとつなのかもしれません。


もしそうであれば、BCGワクチンのオフターゲット効果は、未知のウイルスに対する最初の防波堤になる可能性が高そうです。古い医療も捨てたモノではなさそうです。







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