先日、習慣性の腓骨筋腱脱臼の患者さんが初診されました。しかも、両側性です。発症してから数年経過しているそうですが、既に数百回も脱臼しているとのことでした...。


一般的には腓骨筋腱脱臼はそれほどメジャーな傷病ではないと思います。私自身、これまで1例しか診たことがありません。その症例の画像を再掲します。



1 - コピー



どこが習慣性腓骨筋腱脱臼の有意所見かお分りでしょうか? 私も最初の症例では分かりませんでした。




3 - コピー



上腓骨筋支帯の下に仮性嚢(赤矢印)を認めます。とても繊細な所見なので見逃してしまいそうですが、一度でも腓骨筋腱脱臼を経験すると忘れられません。




oden - コピー


この症例は上腓骨筋支帯の下に仮性嚢を認めるため、Oden分類のType 1に該当するようです。足の外科医ではない一般整形外科医が診断をつけることができればカッコイイですね!




管理人 お勧めの医学書