先日、お世話になっている医局の教授の講演を拝聴しました。ボスとは、10年ほど前に一緒に手術に入らせていただいたことがあります。


今でもその患者さんを私がフォローしていますが何の問題も無く快調です。久し振りに講演を拝聴したのですが、コンピューター支援手術(CAOS)についてでした。


脊椎のCAOSはチンプンカンプンでしたが、さすがに関節外科のCAOSには多少馴染みがあります。折角なので講演内容をまとめてみました。


まず CAOSには、以下のような stageがあります。
  • stage 1: 術前計画
  • stage 2: 術中ナビゲーション
  • stage 3: 術中CTベースナビゲーション
  • stage 4: ロボット手術


上記は、主に脊椎領域の分類です。関節外科では、stage 2までが普及しており、stage 4のロボット手術を導入している施設は未だに少数に留まります。


さて、関節外科医的には、TKAやTHAへの応用が気になるところです。ナビゲーションシステムは高価なのでなかなか導入は難しい施設が多いと思います。


これを補うのがポータブルナビゲーションです。TKAは knee alignment 2、THAは AR-Hipなどが有名ですね。両方とも有用ですが、私は knee alignment 2しか導入していません。


最大の理由は、普段使い慣れている機種に対応しているか否かです。しかし、時代の流れは、THAでもポータブルナビゲーションです。そろそろ検討しようかな...。





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人工股関節全置換術