VIP症候群をご存じでしょうか?
VIP=Very Important Personですが、なぜそんなモノが症候群になるのでしょうか。


Medical Tribune の「医師が患者」の治療ではVIP症候群に要注意 で初めてVIP症候群なるビョーキ(?)を知りました。VIP症候群とは、いったい何なのでしょうか?


自分が担当する患者が医師(医師患者)である場合、特別扱いをしてしまい標準治療から逸脱した医療を提供する恐れがある。この現象は、医師が同朋の医師をVIPと見なすときに発生するため、「VIP症候群」と言われている。


たしかに、お医者さんを診察するときはミョーに緊張しますね...。詳細はMedical Tribune の記事を参照いただきたいのですが、この論文の結論は以下のとおりです。


  • 通常の治療計画を変更したとの回答はなかった
  • 医師患者の治療においてストレス上昇(11人、52%)
  • 医師患者を落胆させないためのプレッシャー(12人、57%)
  • 治療法に対する医師患者の指図・強い要望(11人、52%)


なるほど、たしかに似たような経験をした記憶があります。そして、医師患者は以下のような3つの特権を持つ、または有利な立場にあるとのことです。

① 医療知識を活用した詳しい相談と意思決定
② 担当医の個人連絡先の入手・利用
③ 優先的な予約・治療アクセス


いずれも、医師であれば、比較的容易に入手できそうです。MRIやワクチン予約でさえも、結構自由自在にできてしまうのは、医師ならではの特権と言えます。


これらを総称して「VIP症候群」というそうです。何が「症候群」なのかイマイチ分かりませんでしたが、同業者ほど怖くて嫌な存在は無いのは確かです。


社長さんや執行役員、そして政治家と比べても、同業者(特に同じ科の医師)の方が嫌な気がします。これは医師にとって良い面でも悪い面でもあります。


存在自体が大きなプレッシャーを与えてしまうことを念頭に置いて、もし自分が患者さんになった時には、自制心をもって慎ましく行動しようと思いました。






医学知見探求サービス


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。