先日のブログで、救急外来で縫合する時は滅菌手袋を使用すべきか? について日経メディカルに載っていた記事を紹介しました。


救急外来では滅菌手袋を使用しても大きな問題はなく、外傷縫合では清潔操作よりも創内異物除去が大事という要旨でした。


その記事を読んで以来、救急外来で外傷縫合したくてウズウズしていました(笑)。しかし、役職が上がったためか、そんな機会はなかなかやって来ません。


つまらない日々を過ごしていた時、思いがけず縫合しなければいけない患者さんがやって来ました! こんなチャンスは滅多に無い。おもむろに実践してみることにしました。


ところが、私が指示する前に清潔台が出来上がっていました。救急の看護師さん仕事早過ぎ...。気を取り直して創部を消毒して穴空きシーツ無し、未滅菌手袋で縫合開始です。


意外と違和感無く縫合処置が終わりました。ベテラン看護師さんも涼しい顔しています。もしかして、未滅菌手袋の縫合は珍しくないのか?!


少し肩透かし喰らった感じで処置終了です。派手に驚かれることを期待していたのに、非常に残念です。しかし初めて実践した感想は「エコ」でした。


穴あきシーツや滅菌手袋を使用しないだけで、ずいぶん環境にやさしい気がします。おまけに病院経営にも吉。これからは、未滅菌手袋をスタンダードにしていこう。






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