先日、人工股関節再置換術を施行しました。
一応、股関節外科医で毎週のようにTHAがありますが、再置換術は難しい...。


苦手意識(というかリビジョン好きな人は居ないでしょうが)が強いのですが、やらざるを得ない状況というのは必ず訪れます。


今回の再置換術は、主にカップ側です。寛骨臼側の再置換術で問題になるのはステムを抜去するか否かです。幸い、今回はステム側はセメントでした。


このため、思い切ってステムを抜去して手術することにしました。いざステムを抜去すると...寛骨臼の展開がメチャクチャ良いじゃないですか!


primary THAと遜色ない、いやむしろ短外旋筋群をすべて切除するので、primary THAよりやりやすいです。当然、リーミングもノーストレスでできます。


カップの設置も完璧にできて、しかも手術時間も短いので、良いこと尽くめです。少なくともステム側をセメントにするメリットは、とてもつなく大きそう。


絶滅危惧種と言われて久しいセメントTHA...。しかしステム側に関しては復権して欲しいと思っています。大腿骨近位部骨折ガイドラインでもセメントステム推しだし。







管理人 お勧めの医学書

 
初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です





人工股関節全置換術