惰性で業務を続けても良いのですが、それでは面白くありません。そこで慣れた仕事であっても、業務改善できないかを常に考えています。
先日は、TKAの術前計画の業務改善に取り組んでいました。TKAの術前計画では、3Dテンプレートが主流です。しかし、敢えて私は世の中の流れと逆行します(笑)。
何故なら、3Dテンプレートは時間がかかるからです。私が働いているメイン病院には、ZedKneeがあります。ZedKneeは、データ読込からプリントアウトまで30分かかります。
それだけ時間を食う割に ZedHipほどの御利益がありません。その理由として TKAは術野良好のため、3Dテンプレートを当てるまでも無く立体的に把握できることが挙げられます。
TKAに関しては、3Dテンプレートは必須ではないな...。そう判断した私は、術前計画の簡素化に取り組みました。欲しい情報はインプラントのサイズと骨切り量だけです。
少し考えて出した結論は上図のように高精細モニター上で計測する手法です。これなら、5分程度で術前計画が完了します。我ながらナイスアイデア(笑)。
余った時間で、じっくりと患者さんの画像をアタマに叩き込むも良し、患者さんの膝の最終確認をするも良しです。
3Dテンプレートの診療報酬分だけ収益性が多少毀損します。しかし、私の時間価値の方が診療報酬よりも価値が高いと信じて、これからも業務改善に取り組もう。
管理人 お勧めの医学書
初学者がTKAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です