整形外科アルアルのひとつは、患者さんから湿布の使用方法を訊かれることです。具体的な質問事項は以下のごとくでしょう。


  • 1日に何枚まで貼っても良いのか
  • 何時間で剥がすのか


各医師が自分なりの答えをもっていると思いますが、意外と明文化されたものは少ない気がします。そこで調べてみると、意外な事実が判明しました。


  • 湿布には1日1回タイプと1日2回タイプがある
  • 1日1回タイプはテープ剤が多い
  • 1日1回タイプは8~10時間で有効成分の大半を吸収し尽くす
  • 1日2回タイプは4~6時間で有効成分の大半を吸収し尽くす


湿布に
1日1回タイプと1日2回タイプがあること自体を知りません。おそらく超基本的なことでしょう。そしてそれぞれのタイプでは、有効成分を吸収し尽くす時間があります。


1日1回タイプは8~10時間、1日2回タイプは4~6時間で貼っていると、有効成分を吸収し尽くしてデガラシになります。私は全ての湿布が、3~4時間だと思っていました。


そして、かぶれにくい湿布はテープ剤ではなくパップ剤だそうです。その理由は、パップ剤は粘着力が弱くて保湿成分を含んでいるからです。う~ん、勉強になりました。






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