地銀株の好調が止まりません。
原因は、もちろん長期金利上昇期待です。
2023/1/13には、ついに日銀の誘導金利上限の 0.5%を突破しました。やはり通説通り、中央銀行は長期金利を制御できないのかもしれません。
おそらく次週の金融政策決定会合では、長期金利(10年国債金利)の許容変動幅は広がらないでしょう。そのような行動に出れば、日銀が市場に負けたという印象になるからです。
しかし、それでも長期金利上昇は既定路線となりつつあります。焦点は、新体制になった日銀が、YCC撤廃に踏み来るか否かでしょう。
長期金利上昇の影響は巨大
今年中に長期金利が0.75~1.00%にまで上昇すれば、その影響は以下のように多岐に及びます。いずれも10年近く続いたトレンドの転換点となりえるでしょう。
- 円高進行
- 日本株安進行
- 銀行株は逆行高
- 不動産価格下落
私のポジショントーク的には、円高進行は米国ドル建て保険と海外旅行で恩恵を受けるため歓迎、銀行株逆行高で歓迎、不動産価格下落はビミョーと言ったところでしょうか。
不動産価格下落には、J-REIT下落も含みます。まぁ、実物不動産・J-REITとも、ATM目的(キャッシュを得るツール)なので、短期的に価格が下落しても関係ありません。
中~短期的には下落トレンド必至でしょうが、金利上昇に加えてインフレ継続となると、長期的には価格が上昇するはずです。それならトータルで歓迎といったところでしょうか。
地銀株の先行きは暗い
長期金利上昇期待で地銀株が好調を維持していますが、客観的にみると地銀をめぐる環境は悪化の一途をたどっています。最大の要因は外債や日本国債の含み損です。
円高が進行すると外債の含み損が増大します。また金利上昇=債権安です。ダブルパンチのために、すでに一部の地銀では看過できない規模の含み損を抱えているとのことです。
投資家的には「地銀の運用者ってアホなんですか?」という気持ちで眺めています。いくら円安+低金利だからと言って、割高な米国債に多額の資金を突っ込むとは...。
地銀は、リテラシー低めの人に良からぬ投資商品を窓口販売して、金融庁に目を付けられています。しかし案外、本気で顧客の利益になると思って販売していたのかもしれません。
もしそうであれば、救いようの無いアホ集団ということになりますが...。いずれにせよ、地銀の先行きはかなり暗いです。信用リスク発生も見込んでおく必要ありそうです。
少なくとも、現在の地銀株の活況に釣られて、現時点から地銀株投資に参戦することは全くお勧めできません。端的に言うと、完全に時期を逸していると言えるでしょう。
既存の地銀株投資者には3つの御利益が発生
一方、2020~2021年頃の悲惨な時期に地銀株投資を開始して、今でも所有し続けている層は、大きな恩恵を受けています。
<参考>
お先真っ暗! 地方銀行の研究
忘れ去られた地銀株がソロリとテイクオフ?!
地銀株に1年間投資してみた振り返り
地銀株は高配当と株主優待の両取りできる?!
周囲からの蔑みの目は物ともせず、物好きにも激安な地銀株を収集してきた私にも、ようやく日の目を見る時がやってきたようです(笑)。
PERが一桁半ば、PBR 0.2程度、配当+株主優待利回り>6%を目安に収集し続けた全国の地銀株のおかげで、私は以下のようなご利益を得ています。
- 含み益
- 購入時比で高い配当利回り
- たくさんの株主優待
含み益には税がかからないのが良いです。今の状況であれば、地銀株単独での億り人も視野に入ってきました。J-REITで達成した億り人を地銀株でも再現したいものです。
地酒好きの私にとって、株主優待も地味に嬉しいです。グループ法人で株主優待投資しているので、今年は100銘柄ちかいカタログ形式の株主優待が送られてくる予定です。
2022年度分の地酒はすべて飲み尽くしたので、株主優待が送られてくる 6~7月が待ち遠しいです(笑)。おそらく株主優待も地銀株長期保有のモチベーションのひとつでしょう。
管理人監修の資産形成マニュアル
管理人監修の「勤務医の、勤務医による、勤務医のための資産形成マニュアル」です。高度な医療技術で社会貢献するためには経済的安定が不可欠! という信念のもと、管理人は多くのメンターから指導を受けました。
その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。既に資産運用をしている方でも、勤務医のアドバンテージを生かした新しい考え方が見つかるかもしれません。
PDF版の販売で、30日間の返品保証付きです。当直1回分にも満たない価格なので、本マニュアルの手法を実践すれば、あっという間に元が取れると思います。 尚、医師以外の方のご購入はご遠慮ください。