私は、患者さんの体に針を刺すとき、未だに少し緊張します。何年整形外科医をやっているんだと言われそうですね(笑)。
しかし、針を刺す行為は意外と侮れないと考えています。特に肩関節(肩峰下滑液包)の関節注射では、一発で入らずに患者さんを痛い目に合わすことも...。
最初の刺入部位を間違えると軌道修正が大変です。内部を探りながらの軌道修正していると、患者さんの信頼感もガタ落ちです。
このため、一発で至適部位に至適角度で針を刺すワケですが、少しでもずれると痛みの少ない関節注射にはなりません。この際に重宝しているのが、ボールペンを使用する方法です。
このアイデアは、当ブログ内で広島骨接ぎ先生をはじめとする何名かの先生方から教えていただきました。方法は以下のとおりです。
しかし、針を刺す行為は意外と侮れないと考えています。特に肩関節(肩峰下滑液包)の関節注射では、一発で入らずに患者さんを痛い目に合わすことも...。
最初の刺入部位を間違えると軌道修正が大変です。内部を探りながらの軌道修正していると、患者さんの信頼感もガタ落ちです。
このため、一発で至適部位に至適角度で針を刺すワケですが、少しでもずれると痛みの少ない関節注射にはなりません。この際に重宝しているのが、ボールペンを使用する方法です。
このアイデアは、当ブログ内で広島骨接ぎ先生をはじめとする何名かの先生方から教えていただきました。方法は以下のとおりです。
- ボールペンの芯を出さない状態でペン先を押し付けてマーキングする
ボールペンの芯を出さない状態なのでインクがつかないし、しっかり消毒してもボールペンの先で圧迫した跡は消えません。
更に、患者さんが『ああ、ここに刺されるんだ』という自覚を持つことで、針を刺しても比較的痛みを感じにくい、という魔法のような効果も付いてくるとのことでした。
それにしても、これほど簡単にできて素晴らしい工夫も珍しいと思います。世の中には頭の良い人が多いものですね。
管理人 お勧めの医学書
ところで肩峰下滑液包にブラインドで正確に注射することはかなり難しいと考えています。かなり前の学会でも、命中率は30%程度、という意見もありました。
エコーを導入してからは、確かに正確な注射は難しく、エコーを使えば簡単だと実感できました。整形外科の外来にエコーを置くことが難しい病院もあると思いますが、あればやっぱり便利だと痛感しています。