シリコンバレー銀行破綻に端を発した株安が続いています。クレディ・スイスは救済されましたが、劇的に市場の雰囲気が変わったという感じでもありません。


さて、日本株独特のイベントの締め切りが、もうすぐやってきます。それは、3月末決算銘柄の権利確定日です。


権利確定日は3月31日なので、権利付最終日である3月29日(水)までに株式を買えば、配当や株主優待をゲットする権利を取得できます。


例年、この時期になると株式市場はプチラリー状態になります。しかし、今年は様相が全く異なる。配当や株主優待を遥かに上回る市場心理の悪さが支配しているからです。


金融不安だけに地銀株が安い?!


私は、株主優待も愛好しているので、優待銘柄が軟調になれば都度拾うようにしています。しかし、例年の3月は配当+株主優待狙いで上昇傾向のため買えるチャンスはありません。


このため、指をくわえて傍観しているだけのことが多いですが、今年は異なります。以前から欲しかった銘柄が、この時期になっても下落傾向です。


金融不安の最中とあって、地銀株の中には30年来最安値付近にまで下落している銘柄もチラホラあります。これらの銘柄は、上位銘柄の中の下位に位置しています。


上位の中の下位? 何だか分かりにくい表現ですね。中上位層という言葉は存在しますが、これらの銘柄にしっくりきません。


私の感覚では中位の中で上位ではなく、上位の中の下位だからです。具体的にはちゅうぎんFG、阿波銀行などです。滋賀銀行もこれに近いかもしれません。


ただし、いずれも私がこれまで収集してきた地銀銘柄と比較して魅力に劣るのは事実です。利回りが低かったり、株主優待獲得の最低投資額が高いことが理由です。


また、注意点として、地銀株全般にまだまだ高値圏であることが挙げられます。半年前のラリーが始まった時点の株価に戻っただけの銘柄が多いのです。


例年とは違う3月


地銀以外にも、食品系銘柄の軟調さが目を引きます。例年、この時期には上げてくる伊藤ハムやJ-オイルミルズは下落傾向です。


J-オイルミルズは業績がボロボロなので分からなくもないですが、例年は株主優待のコスパの良さで3月は上がることが多い銘柄です。


余談ですが、J-オイルミルズは業界1位の日清オイリオとの業績差が歴然としていて興味深いです。1位と2位以下では収益力の差が全然違う好例と言えるでしょう。


さすがに、株主優待狙いだけでJ-オイルミルズに投資するのは憚られますが、3月下旬というこの時期に検討する余地があることに驚きます。


やはり相場環境は相当悪いと言えるでしょう。さて、私は株主優待投資と言っても、基本的には永久保有目的です。このため、投資する際には細心の注意を払います。


割高に買ったら長く苦しむのは自分だし、ビジネスモデルが悪い(≒ BSが悪い)と超長期保有に耐えられません。


このため、例年のこの時期は割高になりがちなので、株式投資を検討することはありません。しかし、今年に関してはもう少し悩んでみようと思います。






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