肩甲上腕リズムをご存知でしょうか?
肩関節周囲炎で調べものをしていると、肩甲上腕リズムという言葉に引っ掛かりました。
肩甲上腕リズムとは、肩関節を動かす際の上腕骨と肩甲骨の動きの比率です。 正常な人の場合、肩関節は外転45°以上になると、肩甲骨も肩甲胸郭関節で動き出します。
そして、狭義の肩関節(肩甲上腕関節)と肩甲胸郭関節は、2:1の比率で動きます。つまり、肩を動かす時には、肩関節だけではなく肩甲骨も動いているのです。
考えてみると、これは当たり前ですね。日整会の関節可動域測定の取り決めを見るまでも無く、肩関節は180度まで挙上できます。いわゆる腕が耳に付く状態ですね。
しかし、肩甲上腕関節の形態を考えると、そこまで挙上できないです。外観上で肩関節が180度まで挙上できるのは、ひとえに肩甲骨が動くことに寄ります。
そして、肩関節:肩甲胸郭関節の動きは、2:1になるのです。ナルホド、これが肩甲上腕リズムか...。初めて聞くフレーズですが、何故か妙にしっくりきます(笑)。
ただし、肩甲上腕リズムは45度以上で2:1と言われてきましたが、最近では違う比率で動くという報告もあるようです。
まぁ、いずれにせよ、肩は肩甲骨も動くことによって、あれだけ広い範囲の可動域を得られるようです。勉強になりました。
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