日本株がアツイです。私が株式投資を始めたのは2001年ですが、これほど日本株が注目されているのは、2013年のアベノミクスの時期ぐらいしか記憶にありません。
どれぐらいアツイのかは、以下の日経新聞のキャプチャー画像で一目瞭然です。株式投資を煽る記事で溢れています(笑)。
少し前までは、米国株!世界株!で、日本株に投資しているとか言うと嘲笑の対象でした(苦笑)。さすがの私も短期間の様変わりに戸惑いを隠せません。
絶好調の日本株が居心地悪い理由
さて、あまのじゃくのワタクシは、この状況がとても居心地悪いです。株式投資って精神的に辛くて、胃をさすりながら実践するものではないのでしょうか?!
私のメインポートフォリオはPBR1倍割れ+高配当のいわゆるバリュー株です。現在、市場で話題になっている銘柄群のど真ん中。これもまた気持ちの悪い理由のひとつです。
「今話題の株」への投資は、いわゆる情弱のやり方です。これまで話題性の高い銘柄は極力避けながらやってきましたが、気が付けばほとんどの銘柄が今話題の株です。
う~ん、困ったなぁ...。株式の含み益が毎日どんどん膨らんでいくのは喜ばしいことですが、できれば隅っこの方でひっそりと喜びに浸りたいところです。
市場の真ん中に引っ張り出されてチヤホヤされた株式の末路はだいたい決まっているので、少々複雑な気分に陥ってしまいます。
史上最高値を更新する日は来るのか?
さて、日経平均が3万円台を回復しましたが、投資家が注目するべきは日経225ではなくTOPIXでしょう。TOPIXはどれほど上がっているのか。以下は30年の超長期チャートです。
たしかに直近高値は更新していますが、いまだに史上最高値までは少し距離があります。私が生きている間に、日本株式は史上最高値を更新できるのか?!個人的には興味深いです。
しかし、今回史上最高値を更新しなければ、いつ更新するんだと感じています。その理由は、急激な日本円の減価です。ご存知のように日本円の購買力は低下しています。
この傾向が続けば、いずれ1989年につけた史上最高値を更新することはほぼ間違いないでしょう。ただし、当時の価値とは全く異なる可能性が高いです。
肌感覚では、実質的には当時の半分ぐらいのインパクトしかなさそうです。そうであっても30年に渡って日本株式市場を覆っていたガラスの天井を破るきっかけになるのは事実です。
できるだけ早い段階で、1989年の史上最高値を更新して欲しいところ。そして次のステージを目指してほしいと思っています。
期待や希望で株式は買わない
それならオマエは株式をガンガン買うのか?と言われると、そんなことはありません。期待や希望と、実際の投資行動の間には大きな差異があります。
「今の流れに乗り遅れるな」「世界的に注目を集めているから上がりそう」と言った意見は無視するに限ります。株式投資の鉄則は、期待や希望で株式を買わないです。
アナタが思っていることは、世の中のほとんどの人が感じていることです。高い確率で、機関投資家の肥やしになること必定でしょう。
株式市場が盛り上がっている時には、一歩身を引いて静観する度量が必要です。個人投資家は相場を休むことが可能です。そして相場を休む時とは、相場が過熱している時でしょう。
2023年5月現在、私の肌感覚では相場は少々過熱しているように思えます。少しクーリングダウンして様子をみるのも悪くありません。
もちろん相場なので、このまま更に上がって機会損失を被る可能性もゼロではありません。しかし、虎の子のお金を失うよりも機会損失を悔しがる方が健全ではないでしょうか。
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