先日購入した物件は約 1億円でした。物件価格が激しく高騰しているこのご時世に、新規物件購入はいかがなものかという思いはあります。
しかし、私はインフレが顕在化している現在、可能な限り借金をしようと考えています。不動産の購入は、投資というよりも現金の価値を不動産に置換して保存する目的です。
今回の物件は、銀行融資を利用して購入しています。銀行融資を利用する目的は、インフレのために借入金額が実質的にどんどん減少していくことを期待しているからです。
今回は 8割程度を銀行融資で賄っているのですが 、それでも不動産を購入すると、手元にある現金がかなり減少してしまいます。
資産規模が大きくなってきたので、さすがに今回の物件購入程度では、グループ法人全体の銀行評価が大きく落ちることはありません。
しかし客観的な数字を見ると、約2000万円のキャッシュアウトがあり、しかも テナントが決まっていないのでキャッシュフローの面でも 月間数十万円 マイナスになります。
テナントが決まれば キャッシュフローに関しては改善しますが、バランスシート(BS)上の現金減少が回復するまでしばらく時間がかかります。
つまり、この物件の購入によって、短期的にはBS、PL にかなりの負担がかかることを意味します。1億円程度の物件であっても、購入するパワーは意外なほど必要なのです。
物件購入前は気分が高揚していますが、実際に買うとダメージを食らって意気消沈するというパターンを、これまで 20回以上送り返してきました。
売却を前提としない限り、資産規模を大きくするには、このようなストレスを乗り越えながら頑張っていくしかありません。なかなか不動産投資もしんどいものですね。
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