最近、勤務先の病院ではさまざまなトラブルが続いており、病院長である私も非常に多忙な日々を過ごしています。


正直なところ、日常業務で手一杯な中、さらにトラブル対応が重なり、いい加減にしてほしいと思うことも少なくありません。


こうした混乱の主な原因は、やはり「お金」に関わる問題です。根本的な背景には、2024年の診療報酬改定によって病院の収益性が大きく悪化したことがあります。


実際、全国の約7割の病院が赤字に転落しており、どの医療機関も経営的に非常に厳しい状況です。私たちの病院は健闘している方ですが、それでも余裕があるとは言えません。


このような状況のため、病院の財務状況や会計資料を確認する機会が増えています。先日、バランスシート(BS)を見ていて驚いたことがありました。


というのも、BS上の数字だけを見ると、私個人でも勤務先の病院を買い取れる程度の規模に見えたからです…。


看護師などのスタッフから、冗談で「この病院買い取って給料上げてくださいよ~と言われることはよくありますが、リアルに買えるとは思ってもいませんでした。


私は株式投資や不動産投資の経験が長いので、一般企業や不動産所有法人のBSに慣れています。そうした企業のBSは資産規模が大きくなりがちです。


一方、医業収益と比べると病院のような医療法人のBSは意外なほど小さく感じられます。これは、私たちの病院は、借地の上に建っており、建物の半分が賃貸であることも要因です。


さらに、既存の建物も耐用年数を超えているため、BSに反映される資産がほぼ残っていません。このような事情から、収益規模に比べて非常にコンパクトなBSになっているのです。


とはいえ、病床数が250床なので、決して小さな病院ではありません。それにも関わらず、自分のポケットマネーで買えてしまう程度の価値しかないと知って、正直愕然としました。


もちろん、すでに病院のビジネスモデルは崩壊しつつあるため、実際に購入するつもりは毛頭ありません。バフェット流に言うと「シケモク」買いほど馬鹿げた行為はないので...。


今回、数字を見直すことで、これまでとは違った側面が見えてきました。次のターゲットはクリニックかもしれません。果たして、医療業界に未来はあるのでしょうか。





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