今日も日経平均株価は史上最高値を更新しました。キオクシアをはじめとする半導体銘柄が、狂ったように指数を押し上げています。


しかし、多くの方がお気づきの通り、ここ数ヶ月の株式市場は半導体以外の銘柄が壊滅状態にあります。指数と逆行するように、多くの銘柄がどんどん下がっているのが実態です。


特に内需系のディフェンシブ銘柄は、目も当てられない惨状となっています。私は、ストック型ビジネスの株式を超長期保有することを投資の基本戦略としています。


そのため、私の大好物である業界の一つが「鉄道株」です。そして今、その鉄道株は4月以降の全体相場とは真逆の、ひどい下落局面に陥っています。


その中でも、特に下げが激しいのが「東京メトロ」と「東急」です。東京メトロに関しては、私は以前から注目していました。狙いは「株主優待」です。


ちょうど5月中旬、株価が1,500円の節目を割り込んだ時点で、いわゆる「全線優待乗車証(白パス)」をゲットできる株数をサクッと購入しました。


その時点では上場来安値付近だったため、「これで一生、東京メトロに無料で乗れる権利を手に入れた!」と大喜びしていたのです。


ところが、その後も株価の下げ止まる気配はなく、ついに本日は1,410円台にまで突入しました。1,500円弱でエントリーしているため、すでに評価損は100万円近くに達しています。


一生無料で乗るための白パスを手に入れたつもりが、100万円もの損失を払って乗り続ける羽目になるとは…。我ながらバカバカしい話です。


しかし、この状況に直面して、私はある決断をしました。東京メトロの株価がどこまで落ちようとも、いつものように大底まで買い下がろうと決めたのです。


現在、私が注目を寄せているのは東京メトロと東急の2社です。鉄道業界では阪急阪神ホールディングスが圧倒的強者ですが、東急はそれに次ぐ2番手につけています。


東急が一番手になれない理由は、将来的に人口減少などで負債(お荷物)になる可能性を秘めた路線(田園都市線など)を抱えているためです。


将来的なリスク路線を一切持たない阪急阪神HDに比べると、この点が東急の評価を下げています。そうは言っても東急は渋谷の大地主であり、優れた沿線開発力を持つ会社です。


インフレ局面になれば、その保有資産が真価を発揮して輝き始めます。ですから、東急は下がれば下がるほど、どんどん買い増そうと思っています。


一方の東京メトロは、不動産収益がほとんどなく、純粋な鉄道収益のみに依存しています。そのため、インフレが厳しくなると極めて苦しい状況に陥ります。


国や自治体の法規制によって運賃を簡単には上げられないにもかかわらず、設備の維持管理費などのコストだけが増大していくからです。


東京メトロは都内の交通網をほぼ独占しており、一見すると超優良銘柄に思えますが、実は「インフレに極めて弱い」という致命的な弱点があります。


このリスクはすでに株価に織り込まれつつあるようですが、だからといって同社が倒産する可能性は極めて低いと考えています。


東京メトロが倒産するときは、それこそ核戦争が起きて東京に人が住めなくなったときくらいでしょう。だからこそ、私は大底に向かって東京メトロを買い進めるつもりです。


もしかすると、白パスが2枚目に突入してしまうかもしれませんが、それはそれで構いません。鉄道会社の白パスは、昔から憧れのステータスシンボルだったので…笑


全体指数が史上最高値を更新する中で、下落し続ける株式銘柄に真っ向から買い向かうのは、私にとっても初めての経験です。


しかし、現在は半導体銘柄に一極集中している資金が、いずれAIバブルの崩壊とともに他の業界へと戻ってくるはずです。その時が来るまで大底まで買い下がりたいと思います。


なお、私自身は東京メトロを買い下がっていきますが、決して他人におすすめできるものではありません。むしろ、これからの経済状況では、決して手を出していけない銘柄です。


前述の通り、インフレが激しくなるほど収益性が悪化するという構造的な問題を抱えているためです。よほどの物好き以外は、東京メトロは手出し無用でしょう。





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