現在、私は中央アジアのカスピ海へ旅行に来ています。日本を離れてすでに1週間以上が経過しており、「日本ってどんなだっけ?」という感じで完全に現地に馴染んでいます。


カスピ海はロシアやイランなど5カ国に囲まれた世界最大の湖です。私が滞在しているのは、カザフスタンのアクタウという街。


アクタウはステップ気候で非常に乾燥しており、日中の気温は連日40度近くまで上昇します。しかし、湿度が極めて低いため、日本よりも体感的に過ごしやすく感じます。


そもそも、なぜ私がカスピ海に来たのかというと、純粋に「周りにここを訪れたことのある人が誰もいなかったから」です。


加えて、カスピ海は地政学的にも歴史的にも非常に重要な場所であり、「一生に一度は訪れてみたい」と考えていたからです。


しかし、実際に来てみると、想像していた姿とはまったく違っていました。まず、名前からして「海」だと思っていたため塩辛いのかと思いきや、塩分濃度は通常の海の3分の1程度。


ほのかに塩気はあるものの、海水とはまるで異なります。また、驚くほど波がなく、やはり「広大な湖」という表現がしっくりきます。


さらに水温が極めて低く、現地の人もその冷たさゆえか、あまり水に入りません。水質も期待していたほどではなく、紅海などの透き通るような海とは全く異なります。


「綺麗なビーチリゾート」という勝手なイメージとは裏腹に、まるで昔の日本の海水浴場のような素朴な雰囲気でした。


そして何より驚いたのは、カザフスタンの人々が想像以上に日本人に似ていることです。今回は中国を経由して入国したのですが、中国人よりもカザフ人のほうが日本人に近いです。


もっとも、カザフスタンは多様な民族で構成されています。最も多いのが日本人とよく似た顔立ちの人々で約半数。残りがアラブ系とヨーロッパ系で半々です。


こうした多様な人々が街を自然に行き交っているため、私がアクタウの街を歩いていても、何の違和感もありません。


通常、海外に行くと「自分が外国人であること」を様々な場面で痛感させられますが、ここカザフスタンでは異物感をまったく覚えないのです。


むしろ、現在私が日本で生活している場所のほうが外国人旅行者で溢れかえっているため、「こちらのほうが日本なのではないか」と錯覚してしまうほど奇妙な感覚に陥ります。


カザフスタンは気候の快適さ(乾燥した過ごしやすさ)や物価の安さなど魅力的な点が多いのですが、いかんせん情報が少なすぎます。


英語の情報すらほとんど存在しないため、意思疎通にはかなり苦労します。カザフ語の翻訳アプリを駆使してメニューを読み、店員さんとやり取りを重ねる毎日です。


このように「観光客がほとんどいないマイナーな場所でまったり過ごす」のが私の主義なのですが、これは単なる旅行の好みに留まらない気がしています。


医師としてのキャリアパスの選び方や、資産形成における手法とも深く通底しているのでしょう。他の人と同じことをしていると気持ち悪さを感じるので…苦笑


「参考にできる情報がほとんどない状況であっても、そのまま飛び込んでいく」という私の性格のせいで、これまで何度も痛い目に遭ってきました。


しかし、それでも「人と同じことをしない」という姿勢を愚直に貫き続けていると、時に大きな果実を得られることがあります。


今回のカスピ海旅行で何か具体的な収穫があったかと言われれば、正直なさそうです。それでも私はこれからも、誰も行かないような超マイナーな場所を目指して行こうと思います。




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