関節リウマチの外来診療でよくみかける鑑別診断として、リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群、ウイルス感染に伴う関節炎、回帰性リウマチなどがあります。
これらは日本リウマチ学会のHPに詳述されています。
2011年のACRで、鑑別診断のリストをつくるべきではないか?との質問があったようですが、鑑別診断は地域差が大きいので各国・地域でそれぞれリスト化して欲しい、と委員が回答したそうです。
これだけ鑑別診断する必要があるとげっそりしますが、コレ実は初心者向けだそうです。
京都府立医科大学整形外科の小田講師とお話しさせていただきましたが、エキスパートになると診ただけで関節リウマチなのか、そうでないのかは分かるそうです。
そのような経験的な引き出しが無い医師は、これで勉強してねという意味合いだそうです。
そういう意味ではACR/EULARの新分類基準も、遵守しているとかなり診断速度が遅くなるので、自分の経験に従って診療に臨んでいるとのことでした。
そういえば、初診時に新分類基準で5点にもかかわらず、明らかに関節リウマチの印象の患者さんがいました。点数が足りないから4週間経過観察して6点になってからMTX投与を開始しました。これでは、window of opportunityを半分ぐらい無駄にしていますね・・・。








