整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

感染

皆はどうしてる?コロナワクチン接種から手術までの待機期間

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先日、お勤め先の病院でコロナワクチン接種から手術までの待機期間について、院内取り決めをすることになりました。


この件に関しては、私の中では 5月の連休明けに検討済みです。自分の中では結論を出していたので今更感がありましたが、たしかに病院組織全体として決める必要はありそうです。


科の責任者とのことで委員会提出用の資料をまとめましたが、単にネットで出回っている資料だけでは面白くないので、実際の全国の状況を調査することにしました。


ザクっと全国の基幹病院勤務の知人にお伺いしてみると、興味深い傾向がありました。日本麻酔科学会のアナウンスがベースと予想したのですが、どうもそうではないのです。


  • 首都圏の医療機関はワクチン接種後 1週間が多い
  • それ以外のエリアは2週間が主流


中には3週間という医療機関もあったので驚きましたが、自前の感染症科や大規模な麻酔科のある医療機関は期間が短い傾向にありました。


首都圏の医療機関が1週間と短い傾向にあるのは、競争が激しく人口も多いため、悠長に2週間も待つのではなく実務的に副反応がほぼ消失する期間に設定しているのかもしれません。


まぁ、いずれにせよエビデンスの無い話なので、真剣に検討しても正解はありません。このため、周囲の医療機関から極端に外れない程度で決めるのが無難かなと思いました。








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HVPワクチン接種の積極的勧奨再開への機運が高まる!

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先日、近所の高校生のお子さんのところに、自治体からHPVワクチンのパンフレットが届いたそうです。厚生労働省のホームページにも概要版が収納されています。


ご存知のように、非科学的なワクチン訴訟のため、平成25年に厚生労働省から勧告があり、HPVワクチン接種を積極的に勧奨することが差し控えられることになりました。


HVPワクチンを接種しないがために、毎年 2800名が子宮頸がんで死亡するという衝撃的事実があるにもかかわらず、声の大きい少数者の利益が優先されたという由々しき問題です。


ところが、HVPワクチン接種は中止されたわけではありません。単に積極的に勧奨が控えられていただけとのことです。


そして 8年の時を経た今年になって、HVPワクチン接種の積極的勧奨再開への機運が高まっています。一部の自治体では先行して郵送で周知しています。


ようやくではありますが、ワクチンに対する国民の理解が深まったことが大きな要因だと思います。誰も表立っては言いませんが、新型コロナウイルス感染症の影響がありそうです。


コロナワクチンを熱望する機運が HVPワクチン接種の積極的勧奨再開の原因になれば、皮肉なものですが新型コロナウイルス感染症にも一定の役割があったのかもしれませんね。






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コロナのワクチン接種して 2週間で予定手術可能

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最近、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んでいることを感じます。外来通院している患者さんでも、接種済みや具体的な接種日が決まっている人が多いのです。


このような状況になってくると、予定手術の日程とワクチン接種の関係を患者さんから聞かれる機会が増加しました。日本麻酔科学会のHPに下記資料がありました。






上記は厚労省の正式な発表ではないのですが、日本麻酔科学会なのでそれなりの信頼性がありそうです。


上記によるとワクチン接種から予定手術までの期間は、CDCではワクチン接種から2週間、英国RCS(Royal College of Surgeons of England)では数日空けると記載されています。


いずれもエビデンスがあるわけではないのが注意点ですが、あれだけワクチン接種が進んでいる両国の事例はおおいに参考になるでしょう。


今回のファイザー社製ワクチンは 2回接種が原則なので、2回目のワクチン接種が終了して 2週間経過すれば予定手術解禁というのが現実的だと思います。







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コロナワクチン接種部位の筋膜までの距離をエコーで計測

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新型コロナウイルス感染症のワクチン接種は、三角筋の肩峰から2~3横指下中央に注射することが一般的です。


三角筋に接種する際には、肩峰下滑液包への誤注入や腋窩神経麻痺の可能性がありますが、多くの人に簡便に施行できるので、第一選択になるのは当然でしょう。


しかし、三角筋へのワクチン接種は、特に 2回目の接種で疼痛を併発しやすいことも事実です。手術をしなければいけない外科系医師にとっては要注意でしょう。


この弊害を避けるためには中殿筋への接種が望ましいと思います。しかし、針先が中殿筋に届かなければ話になりません。そこで、自分の身体で脂肪層がどの程度が計測しました。


  • BMI:22.23
  • 中殿筋までの距離(クラークの点):10~16mm
  • 三角筋までの距離(肩峰下3横指):6~10mm


一般的に接種で使用する 25ゲージ × 25mmの針であれば、どちらに注射しても問題なく筋肉に届くようです。ただし、中殿筋では針の根元まで刺入する必要があります。



注意点として、肥満傾向にある医師がクラークの点に接種する場合には、事前にエコーで中殿筋筋膜までの距離を計測しておく方が良いかもしれません。






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過度の感染予防対策は免疫力を弱める?!

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新型コロナウイルス感染症の裏側で、インフルエンザ、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、流行性角結膜炎などの感染症が激減したことは良く知られています。


その理由として、ウイルス干渉という仮説を唱える人もいますが、新型コロナウイルス感染症の有病率や罹患率が極めて低い日本においては該当しない可能性が高いです。


おそらく、マスク着用、手洗い、社会的距離の実践などの新型コロナウイルス感染症対策が、他の感染症流行の抑制に効果があるのでしょう。


一般的に、感染症流行激減は喜ばしいこととして受け止められています。しかし、本当に社会にとって望ましいことなのでしょうか?


私は整形外科医なので、小児科や内科などの感染症激減が経営に直結する科ではありません。このため、第3者の立場で意見を述べてみたいと思います。


まずこの1年間で自分の身に起こったことを振り返ってみます。新型コロナウイルス感染症対策が実施され始めた2020年3月から今年初頭までは、感冒症状が全くありませんでした。


ところが、3月ぐらいになってから熱発しないまでも軽い咽頭痛などの感冒様症状をときどき自覚するようになりました。


2020年3月以降はウイルスや細菌に暴露される機会が激減したため、極論すると無菌室に居るような状況でした。このため以前に比べて免疫力が落ちたのではないかと考えています。


この状態が1年続くと、免疫力が落ちた状態が恒常化してしまうため、より少ないウイルス量でも感冒症状を惹起するようになったのではないでしょうか。


このことは幼児で特に問題になりそうです。例えば、水痘ウイルスに暴露されて免疫を獲得するべき時期に、過度の感染対策のために暴露されず将来に禍根を残す可能性があります。


今のような異常な状況が永続するとは思えません。いずれかの時期に withコロナとなって、現在の状況が緩和されるはずです。


その時には、社会全体で低下してしまった免疫力のために感染症が大流行してしまうことを危惧しています。何事もやり過ぎは大きな副作用を産んでしまうと思います。


私は、1990年台にインド、中国、アフリカなどに1~2ヵ月の間、バックパッカーとして何度か行きました。当時は衛生状態が極めて不良だったので渡航当初は体調を崩しました。


しかし、1ヵ月も現地に滞在していると身体も不衛生な環境に慣れてしまいました。このような経験から、私は日常的にウイルスや細菌に暴露されることに寛容です。


単に衛生観念に乏しいと言ってしまえばそれまでですが、過度の感染予防対策は種としての免疫力を弱めてしまう可能性があることを危惧しています。


もう少し、ウイルスや細菌などの汚いモノ
(?)に対して、寛容になってもよいのではないでしょうか。






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