日本リハビリテーション医学会誌 2023.3月号(vol.60)に興味深い教育講座がありました。骨盤底リハビリテーションの進歩と実績 です。
率直に言って、骨盤底リハビリテーションという言葉には馴染みがありません。街中を歩いていると、整骨院の看板で「骨盤底」というフレーズを見かけることが多いです。
しかし、リハビリテーションの本尊である日本リハビリテーション医学会誌に載るほどメジャーな領域だとは思っていませんでした。
私の場合、整骨院の広告で見たのが「骨盤底」の原始体験なので、怪しいイメージしかありませんでした。もちろん、に医学会誌の教育講座はマジメ一徹です。
骨盤底とは、膀胱・至急・直腸といった骨盤内臓器を支える筋・筋膜・靭帯の総称だそうです。なるほど、単純X線像で見える小骨盤の底ですね。
そんなところに「底」があるとは思ってもいませんでしたが、実生活でも骨盤底は重要な役割を果たしているそうです。骨盤底機能が低下すると、尿漏れが発生します。
骨盤底機能不全は、男性よりも女性に圧倒的に多いです。その理由は出産です。出産のために骨盤底の筋肉などが引き延ばされて機能不全に陥るそうです。
その確率は約2割! それほど多くの経産婦の方が骨盤底の機能不全で悩んでいるとは思ってもいませんでした。そして、骨盤底筋は鍛えられるようです。何とも斬新ですね。
骨盤底筋群を3~10秒間収縮させ、その後に瞬発的な収縮を行います。これを10回1セットで1日5セット行います。このような筋トレを続けることで尿漏れがマシになるそうです。
そう言えば、「骨盤底センター」という名称の診療科をいくつか見かけたことがあります。ようやく骨盤底について理解できた気がします...。
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