整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

教育

学位は足の裏の米粒ではない!

このエントリーをはてなブックマークに追加

よく学位は「足の裏の米粒」と言われます。周知のように、取らないと気持ち悪いが取っても食えないという揶揄です。


私も長らく学位なんて何の役にも立たないと思っていましたが、最近になってそれは間違いであることに気付きました。高らかに宣言したいです!学位は役に立つ、と(笑)。


なぜ学位が役に立つのか? 私は ①学位そのものの価値 ②学位を取得するまでのトレーニング の2つに分けるべきだと考えています。


①学位そのものの価値は言うまでもありません。親にも自慢できるし、学位が無いと何となくカッコ悪い。う~ん、やはり学位はあまり必要なさそうにも思えます...。


医療業界の中に留まっている限り、過半数の人が学位を取得するため希少価値が低く、学位はあまり価値が無さそうです。


しかし、外の世界に進出する際には学位はそれなりに評価されます。箔をつけるツールとしての価値は健在なのです。医学博士って、響きがなかなかカッコいいと思いませんか?


一方、②学位を取得するまでのトレーニングにこそ真の価値があります。細かく分解すると、論理的な思考能力と文章力です。やはり学位取得者は論理的文章を書くのがうまい!


かく言う私も、最近では物書きのような生活を送っているのですが、文章を論理的に書く技術を習得させてもらったことに改めて感謝しています。


一方、論理的思考能力には限界もあります。ルールが存在する事象においては論理的思考能力は強力な武器になりますが、リアルワールドにおいてはさほど大きな力にはなりません。


リアルワールドでは検討するべき要素が多過ぎて、論理的思考能力が思ったほど役に立たないのです。具体的には起業や投資関係が当てはまります。


起業や投資で結果を出すには、刻々と変化する状況に柔軟に対応していく適応力と、充分とは言えない情報しか無い状況下で適格な判断をする能力が必須です。


しかし、既存のルールの中で戦うフェーズでは、論理的思考能力は強力な武器になります。学位取得はそのような強力な武器を手に入れるための絶好の機会だと思うのです。






医学知見探求サービス


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



これは革命!DeepLに英語論文そのまま翻訳が登場

このエントリーをはてなブックマークに追加

医師SNSスタートアップのQuotomy(クオトミー)から毎週土曜日にメールが配信されます。先週土曜日のメールが秀逸だったのでご紹介します。


こんにちは、クオトミーの大谷です!
2週間前に、DeepLでの英語論文の翻訳についてTipsを紹介しました。ところが、1週間ほど前からDeepLがついに、、、Pdfファイルをそのまま翻訳してくれるようになりました!

やることはDeepLのサイトで「ファイルの翻訳」を選んで、論文pdfを入れるだけ。図や表も含めて、論文の体裁を壊さずに(!!!)新たなpdfファイルとして出力してくれます。

無料版では翻訳ファイル数やファイル容量に制限がありますが、体験としては無料版でも十分に驚きを与えてくれます。

「翻訳」というシンプルな機能1点集中で、ここまで価値提案してくることが凄いです。英語の翻訳という点では、もう困らない世界に到達しました。これからは、論文を訳すのではなく、背景・文脈などを含めて読み解く、理解することが価値になりそうです。

臨床家としては、忙しい中、読むべき論文をどう選ぶか?論文をどう自分の臨床に使うか?この辺り、引き続き重要性が増していきそうです。
 


ホンマかいなと思いながら、DeepLに英語論文をアップすると、、、レイアウトまで同じ日本語論文が出来上がってきたではないですか! まさに革命的な進歩...。


しかもさすが DeepLだけあった、そこそこ翻訳機能も良いです。ほぼ英語論文を読むハードルが消えてしまったと言っても過言ではありません。


このような機能が無料で使用できるとは、アカデミア界隈ではコペルニクス的転回と言って過言ではないでしょう。


DeepLで英訳して自分で校正できる自信があれば、校正をネイティブに依頼する費用さえ不要になります。こりゃすごいわ...。大谷先生、貴重な情報ありがとうございました!






医学知見探求サービス


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



診断用AIは有病率の低い疾患では使えない

このエントリーをはてなブックマークに追加

Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
糖尿病・眼科領域で診断用AIは有用か です。


AIの臨床への導入が目覚ましいですが、今回の記事では疾患によっては診断用AIは有用でないこともあるという指摘があって驚きました。


その理由は、AIは高精度+低解釈性という特質を持つツールであるため、事前確率の低い集団に対し陽性的中率が低いからです。具体的には下記のごとくです。



  • 糖尿病網膜症AI自動診断システムは感度約87%、特異度約90%とされる
  • 約13%の糖尿病網膜症を見逃し、健康人の約10%が偽陽性となる
  • 国内の糖尿病網膜症有病率は0.4%で、受診者が1,000例と仮定すると真の糖尿病網膜症患者は4例となり、AI自動診断システムでは3例を検出するが、健康人996例のうち約100例を網膜症と判定してしまう(偽陽性)。
  • 誤診を含め糖尿病網膜症と判定された103例中、真の糖尿病網膜症は3例であるため、陽性的中率は2.9%(3/103例)にとどまる。



これはなかなか衝撃的な結果ですね。1000名中100例も偽陽性となったら、真の糖尿病網膜症か否かを診断するために 100名分の医療費が無駄遣いされてしまうことになります。


こんなツールを健診で使った日には医療財政が崩壊してしまいます。AIというフレーズを聞くと何か万能感を抱きます。しかし実際の AIには過信は禁物のようです。





医学知見探求サービス


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



インパクトファクターのインフレ率がすごい!

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、自分の学位論文をPubMedで検索する機会がありました。興味本位で掲載されているジャーナルのインパクトファクターを確認したところ、驚愕の数字になっていました。


  • 2006年:0.2ぐらい?
  • 2020年:2.7


マジですか...インパクトファクターが10倍に跳ね上がっています。久しく英語論文を書いていないので、現在のインパクトファクター2.7のレベル感がイマイチ分かりません。


私が学位を取得した2000年台では、2.7ぐらいのインパクトファクターはそこそこ自慢できる数字だった記憶があります。それでは現時点ではどうなのでしょう?


調べてみると、インパクトファクターが 4未満しかないとまともな論文とはみなされないようです...。ずいぶんインパクトファクターのインフレが発生しているようです。


当時はインパクトファクターが 1未満だと少し恥ずかしかったので、レベル感で言うと今とあまり変わらないのかもしれません。


つまり表面上の数字は大きくなっているものの、実質的な評価は変わらないという、まさにリアルワールドのインフレのような状況です。


自分の投稿した雑誌の評価が上昇したのではないことは残念ですが、世の中そんなに甘くないことが良く分かりました。






★★ 医学知見探求サービス ★★


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



豚背骨のリアリティに衝撃を受けた

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、勤務先病院の代表として大学医局の集まりに出席しました。予定時間よりも少し早く着いたので、隣で実施されていた若手医師対象のハンズオンセミナーを見学しました。


このハンズオンセミナーは医局の若手医師リクルートの一環として毎年行われていますが、かなりお金をかけた豪勢なセミナーです。


毎年見学しているのですが、今年は2ヵ所で目をひかれました。それは、豚背骨を使った椎弓切除術と VRを用いた TKAです。


豚背骨は脊椎の世界では一般的なようですが、関節外科医の私にとってはかなり新鮮な光景でした。脊椎の形状が人間そっくりなのです!


近くでまじまじと見ましたが、ホントに人間そっくり...。これは若手のトレーニングには最適ですね。ただ、傍脊柱筋だけはいわゆる豚肉なので不思議な光景だと思いました。


豚の脊椎は、解剖学的サイズや機械的特性が人間と似ているため、手術トレーニング以外にもインストゥルメンテーションの評価でよく用いられるそうです。


実際に豚背骨で手術トレーニングを受けた人の感想は、皮下組織が人間と異なりかなり分厚いそうですが、それ以外は人間に近い感覚のようです。


VRは最近いろいろな所で見かけます。かなり一般的になってきましたが、視覚のみの体験なので豚背骨のリアリティにはかなり劣後する印象でした。


今回の経験から、ハンズオンセミナーも年々進化していることを実感しました。自分が若手だった頃と隔世の感があります。時代は良い方向に進んでいそうですね。





★★ 医学知見探求サービス ★★


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。