整形外科医のブログ

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教育

インパクトファクターのインフレ率がすごい!

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先日、自分の学位論文をPubMedで検索する機会がありました。興味本位で掲載されているジャーナルのインパクトファクターを確認したところ、驚愕の数字になっていました。


  • 2006年:0.2ぐらい?
  • 2020年:2.7


マジですか...インパクトファクターが10倍に跳ね上がっています。久しく英語論文を書いていないので、現在のインパクトファクター2.7のレベル感がイマイチ分かりません。


私が学位を取得した2000年台では、2.7ぐらいのインパクトファクターはそこそこ自慢できる数字だった記憶があります。それでは現時点ではどうなのでしょう?


調べてみると、インパクトファクターが 4未満しかないとまともな論文とはみなされないようです...。ずいぶんインパクトファクターのインフレが発生しているようです。


当時はインパクトファクターが 1未満だと少し恥ずかしかったので、レベル感で言うと今とあまり変わらないのかもしれません。


つまり表面上の数字は大きくなっているものの、実質的な評価は変わらないという、まさにリアルワールドのインフレのような状況です。


自分の投稿した雑誌の評価が上昇したのではないことは残念ですが、世の中そんなに甘くないことが良く分かりました。






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豚背骨のリアリティに衝撃を受けた

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先日、勤務先病院の代表として大学医局の集まりに出席しました。予定時間よりも少し早く着いたので、隣で実施されていた若手医師対象のハンズオンセミナーを見学しました。


このハンズオンセミナーは医局の若手医師リクルートの一環として毎年行われていますが、かなりお金をかけた豪勢なセミナーです。


毎年見学しているのですが、今年は2ヵ所で目をひかれました。それは、豚背骨を使った椎弓切除術と VRを用いた TKAです。


豚背骨は脊椎の世界では一般的なようですが、関節外科医の私にとってはかなり新鮮な光景でした。脊椎の形状が人間そっくりなのです!


近くでまじまじと見ましたが、ホントに人間そっくり...。これは若手のトレーニングには最適ですね。ただ、傍脊柱筋だけはいわゆる豚肉なので不思議な光景だと思いました。


豚の脊椎は、解剖学的サイズや機械的特性が人間と似ているため、手術トレーニング以外にもインストゥルメンテーションの評価でよく用いられるそうです。


実際に豚背骨で手術トレーニングを受けた人の感想は、皮下組織が人間と異なりかなり分厚いそうですが、それ以外は人間に近い感覚のようです。


VRは最近いろいろな所で見かけます。かなり一般的になってきましたが、視覚のみの体験なので豚背骨のリアリティにはかなり劣後する印象でした。


今回の経験から、ハンズオンセミナーも年々進化していることを実感しました。自分が若手だった頃と隔世の感があります。時代は良い方向に進んでいそうですね。





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ベテランと新米医師を分ける2つの能力

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4月になって新年度入りすると、毎年恒例の行事があります。それは大学から派遣されてくる新米医師の外来指導です。彼らの外勤先病院なので毎年のように新人ばかりです。


電子カルテの使用法というよりは、整形外科医としての経験が不足しているため目を光らせなければなりません。先日も、新米医師の外来指導に入ったのですが非常に疲れます。


しかし、彼らを指導することで、久し振りに新たな気付きを得ました。それは下記 2点のために、ベテランと新米の間で診療に大きな差異が発生することです。


  1. 診療を予測しておこなっている
  2. コストや患者負担を考えている


①に関してですが、日常的に自分が行っている診療は、無意識のうちに傷病や疾患がどのような経過をたどるのかを予測しながら治療していたのです。


一方、傷病や疾患の治療経験の無い新米医師は、予測能力が働かないため治療方針が非常に的を得ないものになります。予測能力がこれほど重要であるとは思いもしませんでした。


例えば、数日前から両下肢の
間欠性跛行が出現した患者さんが初診されたのですが、ABIで血管障害を除外したうえで、いきなり腰椎MRIを依頼しようとしていました。


ABIまではOKなのですが、いきなりMRIはいただけません。経験ある医師であれば、このような症状はしばらくすると経過観察のみで軽快することがあることを知っているものです。


②のコストや患者さん負担を考えることも重要です。これはそこそこベテランの医師でもスルーしていることが多いので注意が必要です。


患者さんの保険区分や、検査に時間を取れる人なのかを勘案しながら治療法を提案するのは、新米医師にとってはほぼ不可能です。このあたりが経験の差なのでしょう。


新米医師の指導を通じて、自分がベテラン医師として持っている価値の源泉が何であるのかを再認識できました。非常に面倒で億劫ですが、新米医師指導も悪くないモノです。






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フケ顔の原因が判明?!

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ケアネットに興味深い記事がありました。
老け顔の原因は顔の脂肪量の減少 です。


Morgan氏は、「特に、顔面深部の脂肪量が減少すると、その上を覆う脂肪を支えることができなくなる。ほうれい線が深くなるのはこのためだ。また、皮下脂肪が減少すると、頬がこけて見える」と具体的に説明している。



率直に言って、こんなことまで研究の対象になるのかと驚きました。失礼ながら、美容形成外科は学術の対象にはなりにくいという先入観がありました。


しかし、本研究ではCTを利用して 10年間の経過観察を行っています。n数こそ少ないものの、なかなかここまでの研究はできないものと思われます。


顔の老化の原因は下記のような変遷をたどったようです。
  • たるみ(顔面軟部組織が重力に屈して下がってくる状態)が原因と思われていた
  • 皮膚表面近くにある脂肪(皮下脂肪)と深部にある脂肪の喪失である説が有力に

フケ顔の原因が皮膚のたるみであることは、高齢者の顔をみると一目瞭然ですが、たるみをきたす原因は皮下脂肪の喪失にあったようです。


著者は、顔を若返らせるには外科的処置を施すだけでなく、脂肪の補充も行うべきだと述べています。しかし、具体的にどうやって脂肪の補充をするのでしょうか???






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「全集中の呼吸」もあながち嘘ではない?!

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日本整形外科学会雑誌 94: 1033-1040 2020に興味深い教育研修講演がありました。スポーツ外傷に対する高気圧酸素治療の位置づけ です。


高気圧酸素治療(Hyperbaric oxygen therapy;HBO)は、高気圧環境での純酸素吸入により溶解型酸素を増大させて、末梢組織の酸素化をはかる治療法です。


一般的には下記疾患に有効とされています。
  • 一酸化炭素中毒
  • 減圧症
  • 空気塞栓
  • ガス壊疽
  • 糖尿病性足病変
  • 骨髄炎
  • 放射線性出血性膀胱炎、腸炎


整形外科医に馴染みがあるのは、やはりガス壊疽でしょう。院内でシビアなガス壊疽患者さんが発生したときには、近隣のHBOを所有している施設に転院依頼したこともあります。


私の中では、HBO=重度の感染症に対する治療でしたが、今回の教育研修講演では、HBOがスポーツ外傷にも有効であることを学びました。


局所低酸素環境の改善効果があるため、靱帯損傷や肉離れで効果があるそうです。特に私にとってのノイエスは、腫脹軽減効果があることでした。


例として月状骨周囲脱臼の症例に対して3回のHBOを施行したところ、著明に局所の腫脹が軽減している画像が示されていました。なかなか衝撃的な画像です。


やはり、酸素というのは生命にとって非常に重要な役割を果たしているようです。鬼滅の刃では「全集中の呼吸」が重要視されていますが、あながち全否定できないようです。


あと驚いたのは、いわゆる「高圧カプセル」はHBOとは似ても似つかないものです。科学的には何の効果も実証されていないので注意が必要でしょう。





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