整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

知的財産権

知的財産権の盗用現場を目撃

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先日、橈骨遠位端骨折の手術がありましたが、術中に整復鉗子を使っていて知的財産権の問題を思い出しました。


その整復鉗子とは、反対側を皮膚の上から圧迫できる鉗子です。最近では橈骨遠位端骨折の内固定材料にセットで付いてくることが多いと思います。


この鉗子は、とある医師の発案で某メーカーが試作品を作成しました。自分の思っていた通りの使い勝手の良い整復鉗子が出来上がったので大喜びしたそうです。


ところが、試作品を作成したメーカーは、発案した医師に無許可でその整復鉗子の特許を取得してしまいました。発案者には何のインセンティブもありません。


いわゆる「パクリ」なのですが、医師には何の対応策もありません。そして今では他社からも類似の製品が投入されて市場に氾濫しています。パクリ製品が更なるパクリを産む状況。


確実に患者さんの利益にはなっていますが、医師のアイデアを盗用するメーカーに対してはアレな気持ちを抱かざるを得ません。


ほとんどのアイデアはたいしたモノではないので難しいところですが、本当に良さそうなら後ろ盾を確保するなどして、メーカーに対して慎重に臨む方がよいかもしれません。






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あ、このアイデアいいかも?は知的財産権のタネ

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日整会誌95:1123-1134 2021に興味深いシンポジウムが掲載されていました。医療機器開発において、医師が医療機器メーカーとうまく付き合うためのポイント です。


要約すると下記のごとくです。
  • 特許には①新規性 ②進歩性 の両方を満たす必要がある
  • 知的財産権のインセンティブは売上の1~3%、ボーナスを加味しても5%程度が相場
  • 日常診療で思いつくアイデアの 99%はすでに誰かが考えた内容
  • 医師個人が企業と対等な関係を構築することは難しい



臨床に携わる医師であれば、誰もが「このアイデアいいかも?」と思う瞬間があると思います。しかし、そのアイデアを世に送り出すことは容易ではありません。


そんなことは言われなくても分かっていると思う人が多いでしょうが、今回のシンポジウムを読むと、実際にどのようなハードルがあるのかが良く分かります。


一方、今回のシンポジウムでは記載されていませんが、私自身の経験では特許を維持することの経済的負担度合いがとても大きいことを付け加えさせてもらいます。


毎年の更新費用はバカにならない金額です。私は 10年近く自己負担で更新し続けていますが、普通の感覚ではなかなか厳しいと思います。


それでも知的財産権には大きな魅力があります。特に自分の専門領域がトガッているほどチャンスは転がっています。そのような目で日常診療を見ると楽しいかもしれませんね。






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医学電子書籍の可能性

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Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
医学電子書籍の未来は?(上) です。




小説やマンガなどの一般向け電子書籍の市場が成長する一方で、医学書の電子書籍も普及が進んでいる。しかし、一般向けとは事情が少し異なる。医学電子書籍は今後どうなるのか。将来、医学書の概念や情報流通などを一変する可能性はあるのか。2回にわたってお届けする。  


医学電子書籍で有名なのは、ジェイマックシステムが運営する販売サイトでん「M2PLUS」。他社に先駆けて医学電子書籍の販売を開始、33の出版社の約1,500コンテンツを販売、個人会員数8万人を誇る。販売しているのは、個人がスマートフォンやタブレットで利用する医学電子書籍。かさばる医学書や重い事典をどこにでも持ち歩けることなどが受け、会員数を増やしている。  


それを追いかけるように2014年に販売を始めたのは、医学文献サービスの「メテオ」。約120の出版社の約3,300コンテンツを販売する。誰もが購入しやすいように会員制をとらず、また、1冊単位だけでなく章ごとの購入も可能にしている。価格は出版社側の意向で決まるが、紙の書籍よりも2割ほど安いという。同社の大きな特徴は、図書館などの施設向けサービスも展開していることだ。M2PLUSは個人向けのみだが、メテオは大学や病院の図書館などの施設と年間契約、施設の利用者は自由に検索、無制限に閲覧できる(電子書籍を施設が買い取る「買い切り制」など他の方式もある)。これまで施設向けに納入実績のある医学文献情報データベースの「メディカルオンライン」に医学電子書籍を載せた形だ。  


同社取締役・コンテンツ部長の森本裕司氏は「医学文献検索は目的の情報に早くたどり着くことが大切。個人では書籍を買うにも量的に限界があるが、施設向けサービスでは、文献に加え電子書籍も収録されているので目的の情報にたどり着きやすい。また、医学書は繰り返し読んだり、複数を同時に参考にしたりすることが多いのでデータベースで閲覧する需要は高い」と施設向けサービスのメリットを強調する。同氏によると「医学電子書籍の市場はまだまだ小さい」。逆に言えば、まだまだ伸びる余地があることになる。個人向け、施設向け両方を展開している同社だが、施設向けサービスの成長が目覚ましく、個人向けの3倍ほどの売り上げがあるそうだ。




ビジネスモデルを変革する真の電子化とは?  


医学書院、南江堂など5社が電子書籍販売のために2014年に設立した医書ジェーピーも、現在の個人向けに加え、今秋には医学電子雑誌、2018年以降に医学電子書籍を施設向けに販売する予定だ。同社取締役の金原俊氏は「施設が契約すれば、利用者全員の卓上に膨大な情報を抱えた図書館ができるようなもの」と例える。実際の図書館は利用時間の制限や貸し出し中の書籍があるなど不便も多い。電子化により多人数が大量の情報を効率的に共同利用することが可能になる。これが電子化のメリットであり、紙の書籍では到底できないことだ。  


利用料は海外の英文出版と同様に、施設の種類や規模によって変更する料金体系を計画している。紙の書籍は個人でも施設でも同額だが、こうした料金体系にすることで、全ての書籍を無制限に閲覧させても十分に利益が出せる仕組みを設計できる。  


施設利用者が個人で購読料を支払わずに使用できることも実は大切な点だ、と同氏は強調する。「無料で多量の情報が得られるインターネット時代に、情報に対する投資に期待して書籍を販売するビジネスモデルには限界がある。医学電子書籍の施設向けサービスはビジネスモデルの大変革。個人向けだけでは本格的な普及は見込めない。新しいビジネスモデルを定着させることで、真の医学電子書籍の普及期に入る」と言い切る。  


研究室や自宅など、どこでも端末を通して、情報の海から目的とするものを短時間で効率良く探せる時代が来るかもしれない。  





小説・漫画・週刊誌などの一般書籍の分野では、電子書籍はかなりのスピードで普及しています。これに比べて医学書の分野では、お世辞にも一般化しつつあるとは言えません。


オンラインジャーナルを除けば、紙ベースの医学書がまだまだ主流です。しかし、よく考えると、電子書籍には紙ベースの医学書には無い下記のようなメリットがあります。


  • 携帯しやすい
  • かさばらない
  • 検索できる


医学書は重厚なものが多いため、すぐに本棚を埋め尽くしてしまいます。また、高価であるため断捨離することも憚れます。このため、医局の「モニュメント」と化すことが多いです。


また、分厚い医学書のどこに知りたい情報があるのかを、瞬時に検索できることも電子書籍のメリットです。しかし、メリットばかりではなく、下記のようなデメリットもあります。


  • プラットフォームを提供してる企業がサービス提供を停止するリスク
  • 俯瞰性がない


安価な漫画や雑誌ならいざ知らず、プラットフォームを提供していた企業の都合で、高価な医学書の閲覧サービスが中止されたら目も当てられません。


まだどこの会社が電子書籍のデファクトスタンダードを握るかが分からない状況では、この危惧が現実化する可能性は比較的高いと考えます。


あと、俯瞰性に乏しいため、創造性のある作業をする上では紙ベースの媒体に劣る印象です。ただし、この点については私の能力が古いだけかもしれませんが・・・


辞書の世界では紙ベースの辞書は駆逐されて、電子辞書が主流となっています。 医学書においても、医学辞書や単純な知識を得る目的の書籍から電子化は進むと予想します。






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日常診療はネタ探しに絶好の場

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経済的自由な状況に到達すると日常生活のストレスは少なくなります。もちろん、全くなくなるわけではありません。感覚的には70~80%ぐらいでしょうか。あまり大したことないですね(笑)。


それでも、精神的な安息を得ることができるのは確実です。経済的自由な状況に達するだけなら、不動産投資のみでも可能です。しかし、収益源を複数化すればするほど安定性は増します。


お勧めは、スモールビジネスです。その理由は、立ち上げは苦労が多いものの、経済的にはさほど大きなリスクを負うことはないからです。そして何よりも、ワクワクする経験ができます。


それほど大きな経済的リスクを負うことなく開業できるスモールビジネスのアイデアを思いついたのなら、是非一度は立ち上げに挑戦して欲しいと思います。


米国では医師がスモールビジネスを立ち上げるケースが多いです。レジデントが医療用ドリンクのベンチャーを立ち上げた例もあったそうです。


このケースでも、自分の得意分野の隣接領域に新しいビジネスを展開しています。やはり、隣接領域に進出することで成功率が高まるのでしょう。  


日常診療は、スモールビジネスのネタ探しに絶好の場です。ポイントは、収益化が可能か否かの視点で常に物事を観察することです。


ビジネスのネタはとても小さくて気付きにくいことが多いと思います。そして、小さなネタを見つけるコツは、日常診療で「不便だな」と感じたことに注意を向けることです。


例えば、私は鎖骨固定帯で不便さを感じていました。この装具はひとりでは装着することができないので、一人暮らしの患者さんはとても困ります。


何とかひとりで装着できる装具ができないものかと考えた結果、少しデザインを変えるだけでひとりで装着できるようになることに気付きました。


これはイケると判断して、私は特許庁に申請して意匠権を取得しました。意匠権を所有していれば、アイデアを盗まれることなく商品化することも夢ではありません。


不便さを解決することが、思わぬビジネスに発展する可能性を秘めているのです。このようなことを考えながら日常診療を行っている臨床医はあまり居ないと思います。


参入者が少ない分野は、常にチャンスに満ちています。たったひとつのアイデアでホームランを飛ばすことは難しいですが、数打てばひとつぐらいはヒットが出てくるものです。


考えるだけなら費用はかかりません。私は、日常診療での気付きは「無料の宝くじ」と考えています。ただし、漫然と業務をこなしているだけでは絶対に気付きを得ることはありません。


能動的にネタを探し続けることでしか、有用な気付きを得ることはできないと思います。当然ながら日常診療での気付きは医師しか得ることはできません。


つまり、他の領域の人が絶対に入ってくれない目に見えない参入障壁があるのです。目の前に落ちているかもしれない砂金を見つけるのはあなたかもしれません。


日本でも医療関係のスモールビジネスを始める医師が増えるといいなと思います。是非、あなたも日常診療で小さな気付きを得て、大きく育てる視点を持ってみてください。




★★  医師のための資産形成講義  ★★


第88回日本整形外科学会学術総会期間中の2015年5月23日に開催した、本ブログ管理人による 「医師のための資産形成セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。


2015神戸セミナー



本セミナーは経済的自由獲得を目指す医師向けに開催しました。 資産形成マニュアル は、医師に最適化した資産形成手法だと自負していますが、文書だけでは伝わらないことも多いです。


講義内では、資産形成マニュアルにおいて文面だけでは伝えきれなかった資産形成のコツや、寝ていても定期収入をもたらしてくれる 「資産の自動運転化」 を中心に説明しています。 



論文より知的財産権取得が最優先

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同じ病院の上司の先生が、医療機器のアイデア商品をいくつか発案されました。
医療器械メーカーに頼んで、試作品を作成してもらっています。


結構使い勝手が良いので重宝しています。 「 これは便利だから、売り出せば利益になるのでは? 
」 と思って訊いてみると、そういう発想は無かったとのことでした(笑)。


この先生がおっしゃられるには、「 今までいくつか手術器具を発案したが、ことごとく医療器械メーカーにアイデアを盗まれた 
」 とぼやいていました。


私は、鎖骨固定帯で意匠権を取得しているので、何故知的財産権を取得しないのかとお伺いしたところ、そのような発想も無かったとのことでした。


う~ん、これはもったいなことです。日常診療で 「こんなのが在ればいいなぁ」 って思うアイデアは
、メシの種になる可能性を秘めています。


しかし、単なる思い付きではメシの種にはなりません。アイデアを活かすには、知的財産権を取得する必要があります。このような場合、すぐに弁理士に相談することが望ましいです。


弁理士と相談の結果、これは行けそうだ! ということになれば、特許事務所を通じて意匠権などの登録出願を行います。私の場合、費用はトータルで約20万円ほどかかりました。


知的財産権を取得してから医療器械メーカーなどと商品化の相談をすると、自分のアイデアが守られるのです。知的財産権があると、医療器械メーカーとの交渉力もアップします。


もしライセンス契約が締結されて使用料が入ってくると、いわゆる不労所得が生まれます。そして、残念ながら手を挙げてくれるメーカーが無くても知的財産権を保有するメリットはあります。


将来、今回のアイデアを商品化する企業が現れれば、知的財産権の侵害で訴訟を提起できるからです。
つまり、知的財産権は多少高額な「宝くじ」のようなものです。


尚、知的財産権取得のためには「新規性」が重要視されます。このため、学会で発表したり論文が掲載されてしまうと、新規性を喪失してしまいます。


このため斬新なアイデアがあれば、論文で発表したり医療器械メーカーに相談する前に、まずは知的財産権を取得することを強くお勧めします。





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管理人監修の「勤務医の、勤務医による、勤務医のための資産形成マニュアル」です。高度な医療技術で社会貢献するためには経済的安定が不可欠! という信念のもと、管理人は多くのメンターから指導を受けました。

その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。既に資産運用をしている方でも、勤務医のアドバンテージを生かした新しい考え方が見つかるかもしれません。

PDF版の販売で、30日間の返品保証付きです。当直1回分にも満たない価格なので、本マニュアルの手法を実践すれば、あっという間に元が取れると思います。 尚、医師以外の方のご購入はご遠慮ください。



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自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

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