整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

THA

両側THAではどちらから手術すればよい?

このエントリーをはてなブックマークに追加

またまた、両側の人工股関節全置換術の話題です。両THAを実行するにあたって、どちらから手術するかという問題点があります。


これまでたくさんの両THAをみてきた経験では、主に下記の要素を考慮して最初に手術する側を決めるのが良さそうです。

  1. 簡単な方から手術する
  2. 両方同じ難易度なら右側の方から手術する(右利きの場合)
  3. 長い方の下肢から手術する
  4. 骨移植が必要な方があれば、反対側を最初にして大腿骨頭を採取する


③に関しての補足です。まず長い方の股関節をできるだけ短く仕上げて、次に手術する短い方の股関節を、長い方に合わせるという作戦です。


短い方の股関節から手術してかなりの脚長差が残ってしまうと、後が無くなってしまうからです。やはり両THAでのポイントは脚長差をどうやって無くすかだと思います。


反対側の手術が終わった時点で脚長差が消失していると「やったー」と思わず喝采したくなります(笑)






管理人 お勧めの医学書

 
初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です





人工股関節全置換術



意外! 両側THAはそんなにしんどくなかった

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、両側の人工股関節全置換術を施行しました。これまで私は、両THAは可能な限り避けてきました。その理由は下記のごとくです。

  • 両THAは術後合併症を併発する確率が少し高い
  • 術後のリハビリテーションが大変
  • 病院の収益を考えると片方ずつ手術する方が良い


これらの大義名分に加えて「午前午後で一気に両方やるとかしんどいだろう!」という気持ちもあります(笑)。


ところが先日、遂に禁断の両THAをやってしまいました。感想は「意外としんどくない」でした。9時30分入室で13時30分には終わっていたので、体力的には問題無しです。


実は、私以外のメンバーは両THAをそれなりにやっています。このため、手術時のみ前立に入るシチュエーションは日常的にありました。


しかし傍目に両THAはしんどそうだったので、自分では絶対にやるまいと考えていました。いわゆる食わず嫌いってヤツですね。


そうは言いつつ、今後もできるだけ両THAは避けたいと思っています。やはり、合併症の併発率や病院の売上を考えると両THAをやるメリットに乏しいからです。


もちろんKPIが手術件数であれば両THAをガンガンやる意味があります。しかし超積極的に両THAを推し進めるって、病院経営に対する一種の背信行為ではないでしょうか
...






管理人 お勧めの医学書

 
初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です





人工股関節全置換術



THAで完全に自信を打ち砕かれる事件が発生

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、人工股関節全置換術で、これまでの自信を完全に打ち砕かれる事件が発生してしまいました。使用機種は Stryker社の Tridentでした。


術中にポリエチレンインサートをカップに打ち込んで完全に固定されていることを確認したにもかかわらず、脱臼整復の際にポリエチレンライナーが脱転してしまったのです。


使用したのはフラットではなく10度フードのポリエチレンライナーです。このため、少々確認が難しかったのですが、それでも180度以上しっかり固定されていました。


眼が衰えているのか???しかし、術中は完全にカップに固定されているように見えました。しかもエレバトリウムをカップとの間に突っ込んで確認もしています。


それにもかかわらず脱転したことのショックは大きい...。これからは何を拠り所にポリエチレンライナーがカップに固定されていることを確認すればよいのでしょうか。


一度打ち砕かれた自信(目視で180度以上しっかり固定されていれば大丈夫)は容易には回復しないでしょう。


これからは、ポリエチレンライナーにエレバトリウムをゴリゴリ突っ込んで固定されていることを確認せざるを得ないな...。






管理人 お勧めの医学書

 
初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です





人工股関節全置換術



THA:骨盤後傾が高度の症例では普段の歩容確認が重要!

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、高度に骨盤が後傾している症例の人工股関節全置換術がありました。このような症例の多くは、立位と臥位の骨盤の傾きが劇的に異なります。


私たちの大学では、これまで立位の骨盤傾斜を基準にカップを設置してきました。ヒトが脱臼するのは寝ている時ではなく、起きて活動している時というのがその理由です。


しかし、立位の高度に後傾した骨盤にカップを設置すると、いろいろな不具合が発生します。カップの前方開角が小さくなるので、後方不安定性が増大するのです。


そしてよく考えると、脱臼するのは立っている時ではなく、しゃがんでモノを取るような肢位であることが多いです。そうであれば、むしろ立位ではなく臥位に合わすべきでは???


最近、私はそのように考えて、大学と異なる方針でやっています。最終的にどちらの骨盤傾斜に合わすのかは、「自然」な立位で骨盤を撮影して決めています。


高度の骨盤後傾している画像は患者さんがむりやり背筋を伸ばして撮影しているケースが多いからです。高齢の患者さんは自分の背中が曲がっていることを忌避する傾向にあります。


背中が曲がっているのに無理やりシャンと背筋を伸ばすので、骨盤は高度に後傾してしまう。そして
骨盤が高度に後傾した画像を、普段の立位の骨盤傾斜と思ってしまう...。


これまで、そんな感じの一種の勘違いをしていたのかもしれません。高度骨盤後傾の症例の手術計画は、自然な立位を観察することから始まるのでしょう。







管理人 お勧めの医学書

 
初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です





人工股関節全置換術



大腿骨頚部骨折後のTHAが流行らない理由

このエントリーをはてなブックマークに追加

ひと昔前は、若年者の特発性大腿骨頭壊死症に対して人工骨頭置換術を施行していました。ところが周知のように術後成績は良くないです...。


股関節部痛が残存してしまう症例が多く、寛骨臼側が人工物に置換されていない弊害が指摘されています。このため、特発性大腿骨頭壊死症では THAが標準治療になりました。


これと同じ考え方で、高齢者の大腿骨頚部骨折でも寛骨臼側も人工物に置換した方が良いのではないかという議論が一時期流行りました。


論理的に考えると、高齢者と言えども人工骨頭置換術では股関節部痛が残存しそうです。このため、高齢者の大腿骨頚部骨折に対して THAを施行することが一時期流行りました。


ところがその後はあまり話を聞かなくなりました。実際に高齢者の大腿骨頚部骨折に対して THAを施行すると、さまざまなトラブルが発生するからです。


代表的なトラブルは、寛骨臼側のカップの固定不良でしょう。正常の寛骨臼なので、一見するとカップ固定は容易に見えます。ところが実際にやってみると難しい。


その理由は、変形性股関節症のように硬化していないので、軟骨下骨を越えてリーミングすると急激に固定性が低下するからです。しかも、大腿骨頚部骨折を起こすぐらいの粗鬆骨。


身の回りにもカップの固定性を得られずにセメントカップを使用せざるを得なくなった症例がありました。セメントレス派にとっては厳しいですね。


また、易脱臼性の問題もあります。もともと正常股なので可動域制限が無いことと、認知症を併発している患者さんが多いことが要因です。


今回の論点は、一見ロジカルに見えることも、実際にやってみると使えないことが多いことの一例でしょう。医療は難しいですね...。







管理人 お勧めの医学書

 
初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です





人工股関節全置換術



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。