Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
ステロイド性骨粗鬆症GL改訂版の要点示す です。
米国リウマチ学会(ACR)は9月14日、『ステロイド性(グルココルチコイド性)骨粗鬆症(GIOP)の予防と治療に関するガイドライン(GL) 2022』改訂版の要点を発表した。
従来扱っていなかった逐次療法についても言及。先述の2剤に加え、デノスマブ、テリパラチドによる薬物療法を開始する場合、投与を中止、終了した後に実施すべき追加薬物療法を推奨している
今回のACRのステロイド性骨粗鬆症のガイドラインのキモは、各治療薬の逐次療法についてです。デノスマブ、テリパラチドでは下記のごとくでした。
- デノスマブ → ビスホスホネート
- テリパラチド → ビスホスホネートもしくはデノスマブ → ビスホスホネート
まぁ、フツーですね...。
言われなくても誰もがやっていますが、改めてACRのお墨付きが加わったワケです。
それにしてもACRというブランドとガイドラインという言葉の持つ神通力はなかなかのモノがあります。やはり腐っても米国...。医学においても世界をリードしているようです。
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