今週号の週刊ダイヤモンドは久し振りの愚作でした。特集内容は、最強 保険見直し術です。何が問題かというと、定番の自動車保険ランキングです。
保険を選ぶ際の要素のひとつは、保険料であることに論を俟たないです。しかし、今回の週刊ダイヤモンドの特集記事を読むと、保険料がすべてであるかのような誤解を生みます。
実際のところ、週刊ダイヤモンドの特集記事を信じて上位にランキングされている自動車保険に加入すると、事故に遭った時に地獄を見ること必至です。
弁護士が語る自動車保険の実際
自動車を運転する際には自動車保険が必須であるというのは万人が認めるところでしょう。もし無保険で交通事故を起こしてしまうと、人生を棒に振りかねません。
しかし、交通事故が発生したときに、保険会社がお金を出さないとすればどうでしょうか? そんな状況あるワケ無いでしょ!と思いたいところです。
ところが、実際には保険会社間で全然対応が異なることは、一般的にはほとんど知られていません。そして、この問題を最も良く知るのは弁護士です。
自動車保険では「弁護士特約」という特約があり、この特約を附帯しているとタダで弁護士に対応依頼できます。このため弁護士には交通事故関係の依頼が殺到します。
しかし、同じ弁護士特約といっても各保険会社の対応はピンキリです。最も優れた対応をしているのは、損保業界の盟主である東京海上日動火災保険です。
保険料は高いですが、手厚い対応は弁護士の間でも最高ランクの評判です。一方、弁護士の間では「無保険と同じ」と酷評されている保険会社が2つあります。
この問題の2社の自動車保険は、保険金支払いが渋いことで有名です。特に弁護士特約が附帯されていても、実際に支払われるケースは稀とまで言われる有様です。
最凶の自動車保険が上位ランクされるワケ
現場の弁護士から酷評される2社の自動車保険が、週刊ダイヤモンドでは上位ランクされる理由は、保険料だけでランキングが作成されているからです。
忙しい出版社が業界の内実まで裏取りできません。必然的に公開情報に基づいて、もっともらしいランキングが作成されます。保険料は誰の目にも明らかな重要なファクターです。
そしてその前提には、保険会社はしっかりと契約を履行するという暗黙の前提があります。ところが実際には、その前提を守らない保険会社が2つ存在します。
2社の保険料が安いのにはワケがあります。保険金を支払う意思が無ければ、保険料も安くなりますね。それを「保険料」と呼んで良いのかは議論のあるところですが...。
恥ずかしながら、私は弁護士の友人に指摘されるまで、業界最凶といわれる自動車保険に加入していました。その理由は当時乗っていたメルセデスの保険料が最も安かったからです。
しかし醜悪な事実を聴いた翌日には、すぐに他の保険会社に乗り換えました。自分が「無保険」であることを知ってしまったからです。
幸い、私は無事故人生を歩んできましたが、週刊ダイヤモンドの特集記事を読んで、不幸になる人が量産されるなと感じました。もちろん週刊ダイヤモンドに悪気は無いでしょう。
しかし、出版社にはある程度の公共性があると思います。早く週刊ダイヤモンドが、自分たちの特集記事のために無保険ドライバーが量産されている事実に気付いて欲しいです。
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