整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

愚痴

患者さんからの「主治医交代要求」への対応法

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上の立場になって困ることのひとつに、患者さん(もしくはその家族)からの「主治医交代要求」があります。これは決して珍しくありません。


訴える患者さんにとっては一大決心なのでしょうが、言われた方もホトホト対応に困ります...。このような場合にはどのように対応すればよいのでしょうか?


周囲を見ていると、基本的には患者さんからの意見は受け入れないが良さそうです。患者さんの性格に問題がある場合には、主治医交代要求がエスカレートするからです。


一方、何でもかんでも拒否するのではなく、パラメディカルへの調査は必要でしょう。彼らに主治医と患者さんとの間柄をリサーチして、主治医に非があるか否かを調査します。


もし主治医に問題がありそうなら、主治医交代を受け入れざるを得ないかもしれません。しかし主治医に非が無い場合には、患者さんからの要望には耳を貸さない方が望ましいです。


このような場合のポイントは、脊髄反射的に患者さんからの要望を受け入れる、もしくは拒否するのではなく、パラメディカルに確認したうえで慎重に判断することだと思います。


先日もこのような案件が発生しました。患者さん家族から主治医交代の要求です。さしあたって病棟や外来でのコミュニケーションがどんな感じかをヒアリングしました。


看護師さんの主治医評価は問題なさそうとのこと。一方、主治医交代を伝えてきた患者さん家族はちょっとアレな感じが強いとの評でした。


状況的に考えて、患者さん家族からの過剰要求である可能性が高い。病院としては理由なく主治医交代はできない旨をお伝えして幕引きとしました。上の立場もメンドーだな...。





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衝撃!患者さんの手術室入室を拒否された

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オミクロン株の新たな感染者数は減少傾向にあるものの、医療従事者のコロナ感染者数が目を引きます。その理由は、一人でも発生すると周囲に甚大な影響を及ぼすからです。


先日、大腿骨転子部骨折の患者さんを手術室に搬送した時、直前に病棟看護師のコロナ抗原検査陽性が発覚したため、手術室入室を拒否されるという前代未聞の状況が発生しました。


高齢の大腿骨転子部骨折の患者さんの手術室入室を手術室前で拒否する...。あまりにも衝撃的な状況に唖然としました。しかも「上の人からの指示」の一点張り。


上の人って誰なんだ??? 問い詰めても誰も明確には答えられません。○○さんが責任者かも、といった真偽不明の情報が錯綜しています。しかも手術が延期の可能性も...。


さすがの私もコレにはキレました。キミたちは
ナイチンゲール誓詞を忘れたのか?!暴発しそうになったので、1分ほど更衣室でクールダウンしてアンガーコントロール。


何とか怒りを制御できるようになってからもう一度手術室前に赴き、各部署の長に連絡を取りました。患者さんの置かれている状況を正確に把握している人は誰も居ないことを確認。


高齢の大腿骨転子部骨折の患者さんを第一に考えようよ! と言いたいのを必死で我慢して、主治医の私が責任を取ると宣言。その結果、手術を施行することになりました。


脳裏には、三菱自動車のリコール隠しや東洋ゴムの免震ゴム性能偽装事件が思い浮かびます。あぁ組織って、こんな風にして間違った方向に進んでいくんだ...。


組織なので(現場を分かっていないかもしれない)上の指示には従わなければなりません。しかし、目の前の患者さんへの視点が抜け落ちているのは、倫理的にどうかと思います。



最後は私が責任を取ることで手術を施行した訳ですが、この判断を咎められたとしても後悔は微塵もありません。むしろ良い機会です。医師を辞める大義名分が立つので引退しよう。






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コロナワクチンバイトで舞い上がるのは勘弁してほしい

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JBpressで医師としては耳の痛い記事が掲載されました。
3回目接種開始、「時給2万円」高額バイトにまたぞろ群がる医師 です。


サブタイトルは「高額報酬が決まった途端に医師殺到、ワクチン御殿も夢じゃない
」となっており、悪意に満ちた論調です。


内容は事実誤認のものが多く、

気管内挿管を実際にやったことがある医師は極めて少ない。恐らく医師のうち10人中9人は気管内挿管ができません。


などのまともな医師が読むと失笑モノの誤認も多々あります。


医師を悪者にするロジックはハチャメチャですが、悪意のエネルギー量はハンパではありません。そのエネルギーに圧倒されて一般の方が読むとすべて真実と思ってしまいそうです。


さて全体的には読むに値しない低レベルな記事ですが、「コロナワクチンバイト」でお祭り騒ぎしている一部の医師のお行儀の悪さが、この記事の悪意の源泉になっています。


私もお祭り騒ぎをしている一部医師の振る舞いを苦々しく思っていましたが、やはり非医療者にとっては医師への憎しみに昇華させるのに充分な材料だったようです。


先日のインフルエンザの話でもそうでしたが、医師全体の信用を毀損するような行動は、同業者としてはちょっと勘弁してほしいと思います...。






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コミュニケーション能力の低い医師は治療方針でも要注意

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コミュニケーション能力の低い人はどこにでも居ますが、医師でコミュニケーション能力が低い人の場合は要注意だと思っています。


コミュニケーション能力の低い医師は患者さんとトラブルになりやすいことも要注意である理由ですが、これに加えて治療方針でもアッと驚くことをしかねないからです。


先日、80歳オーバーの透析患者さんを脳神経内科医師に紹介しました。この医師は
相当ベテランなのですが、コミュニケーション能力が低く患者さんとのトラブルが絶えません。


私が生まれた年に日本を代表する名門大学を卒業して、大規模な公的基幹病院の院長まで勤め上げた人です。専門医としての能力はピカイチなはずなのですが...。


以前からアパシーでこの医師にフォローされていたのですが、今回の紹介理由は食思不振です。器質的疾患が無いことを除外診断したうえで紹介しました。



アパシーに手を焼いているようで残念ながらドネペジルも無効のようです。脳神経内科的には打つ手が無いのは分かりますが、なんと経管栄養を提案されました...。


全人的に患者さんを診るというよりも目の前の症状に機械的に対処しようとしている、もしくは自分の専門に閉じこもって外界を眺めているような感覚を覚えました。


この医師に対する私の先入観もあると思いますが、コミュニケーション能力の低さは会話の成り立ちにくさというよりも感性の問題ではないか? という疑念を抱きました...。





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電子カルテの UIって最低だと思いませんか?

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最近、電子カルテの性能の悪さに対してイライラを募らしています。電子カルテの使いにくさや反応速度の遅さが主な理由です。


網羅的に電子カルテを知っているわけではなく、せいぜい5つ程度の電子カルテを知っているに過ぎませんが、いずれも最低な UI(ユーザインタフェース)だと感じています。


事業や投資で日々 PCでの作業に没頭している身では、作業効率向上は喫緊の課題です。マウス操作を可能な限り排して、ショートカットキー多用とタイピング速度向上が王道です。


タイピング速度は電子カルテでも違いはありませんが、電子カルテの大部分はマウス操作に依存しまくっている点に辟易しています。もう、マウスは止めてくれ...


おそらく電子カルテにおいては、UIは二の次であることがその原因なのでしょう。しかし、医師が医療機関で過ごす多くの時間は電子カルテの入力に費やされます。


この要の業務がマウス操作に依存している時点で、医師の業務効率は大幅に毀損されていると感じています。理想はキーボードだけですべての入力業務を完結できることです。


今時、マウス操作に依存している知識集約型産業は少数だと思いますが、その筆頭が医療業界であることはほぼ間違いないでしょう。


最近では先端技術(?)に特化したヘルステックがちやほやされていますが、足元の基本ツールの UI改善にも商機はあるのではないでしょうか?





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