上の立場になって困ることのひとつに、患者さん(もしくはその家族)からの「主治医交代要求」があります。これは決して珍しくありません。
訴える患者さんにとっては一大決心なのでしょうが、言われた方もホトホト対応に困ります...。このような場合にはどのように対応すればよいのでしょうか?
周囲を見ていると、基本的には患者さんからの意見は受け入れないが良さそうです。患者さんの性格に問題がある場合には、主治医交代要求がエスカレートするからです。
一方、何でもかんでも拒否するのではなく、パラメディカルへの調査は必要でしょう。彼らに主治医と患者さんとの間柄をリサーチして、主治医に非があるか否かを調査します。
もし主治医に問題がありそうなら、主治医交代を受け入れざるを得ないかもしれません。しかし主治医に非が無い場合には、患者さんからの要望には耳を貸さない方が望ましいです。
このような場合のポイントは、脊髄反射的に患者さんからの要望を受け入れる、もしくは拒否するのではなく、パラメディカルに確認したうえで慎重に判断することだと思います。
先日もこのような案件が発生しました。患者さん家族から主治医交代の要求です。さしあたって病棟や外来でのコミュニケーションがどんな感じかをヒアリングしました。
看護師さんの主治医評価は問題なさそうとのこと。一方、主治医交代を伝えてきた患者さん家族はちょっとアレな感じが強いとの評でした。
状況的に考えて、患者さん家族からの過剰要求である可能性が高い。病院としては理由なく主治医交代はできない旨をお伝えして幕引きとしました。上の立場もメンドーだな...。