先日、1日違いでTHAと人工骨頭置換術を施行しました。このこと自体は何も珍しいことではありません。ただ、患者さんはそれぞれ以下のような方でした。
- 75歳女性 変形性股関節症 → THA
- 65歳男性 大腿骨頚部骨折 → 人工骨頭置換術
65歳男性は、Garden stage 4だったので人工骨頭置換術を選択したのですが、単純X線像では、変形性膝関節症の女性よりも骨質が良さそうです。
しかし、見た目や皮膚の性状は、65歳とは思えないほど良くない状況でした。一方、75歳女性の方はツヤツヤして張りがあります。
年齢、性別的、単純X線像的に、65歳男性の方がしっかりした骨っぽいですが、実際に股関節を展開すると、65歳男性の骨は極めて脆弱でした。一方、女性はしっかりした骨でした。
年齢・性別・単純X線像の画像所見よりも、実際の肌の状態の方が、内部の骨の性状を正確に表しているのかもしれません。
そう言えば、肌が綺麗で張りのある患者さんは、内部の状態も良好である傾向にあることに今更ながら気付きました。今度からは皮膚の性状があまり良くない人には注意しよう。
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