先日、ド派手な骨折患者さんが来ました。
何が派手なのかというと、下の画像のごとく文字通り、足関節「脱臼」骨折なのです。
ちょっとびっくりするような画像ですね。距骨が背側に脱臼していて、天蓋骨折の状態がよく分かりません。初診対応すると思わず身構えてしまいます。
しかし、このように高度の不安定性のある骨折は、意外なほどカンタンに徒手整復できます。この症例も少し引っ張るだけで簡単に整復されました。
整復後の単純X線像を確認すると、通常の足関節脱臼骨折(SE stage 4)です。もちろん後果骨折も併発しているのでカンタンな手術というわけではありません。
しかし、3果骨折合わせても one tourniquetで十分に対応できる程度でした。初診時の衝撃的画像と手術難易度のギャップが大きかったです。
今回の症例では外来での徒手整復の段階で7割がた治療が終了していました。手術は整復の足りない部分を補足的に行う意味合いですね。そう考えると徒手整復って偉大だな...。
豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です