整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

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トラブル回避に Ai(オートプシー・イメージング)の選択肢を忘れるな!

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医療でも、AI(エーアイ)というと、人工知能を思い浮かべる人が多いことでしょう。しかし、Ai(オートプシー・イメージング)の存在も忘れてはいけません。


Ai(オートプシー・イメージング)とは、ご存知のように死亡時画像診断です。患者さんが急変した時には、死因究明の選択肢をご家族に提示する必要があります。


しかし、病理解剖までは二の足を踏みます。ただでさえも突然お亡くなりになって傷心しているのに、更に病理解剖を提案するのは傷口に塩を刷り込むような行為とも言えます。


そこで登場するのがAiです。AiならCT撮像なので、物理的・精神的負担は病理解剖ほどではありません。そのような理由で、私は急変例には Aiを提案することにしています。


ところが、Aiにも欠点は多いです。まず費用負担を誰がするのかという問題があります。死後なので健康保険を使用できません。


急変時には医療機関の立場が弱いので、流れ的に医療機関負担になる例が多いと思います。この点については、国が音頭をとって整備して欲しいところです。


そして肝心の死因確定率ですが、Aiは約30%に過ぎないようです。確かに、私も何度かAiを実施しましたが、死因が確定した経験はありません。


病理解剖での死因確定率が70~80%なので、ずいぶん開きがあります。このため、真に死因を究明するためには、Aiだけでは力不足で病理解剖が必要です。


しかし、実臨床の立場では、遺族とのトラブル回避のためにも、Aiの選択肢があることは強力な切り札になると思います。


実際にAiを実施しなくても、遺族に提案するだけである程度はトラブルの芽を摘むことができるからです。費用負担問題はありますが、Aiの選択肢は覚えておいて損は無いでしょう。






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トラブル事案は速攻で病院マターにするべき3つの理由

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医師をやっていると、必ず遭遇するのが患者さんとのトラブルです。どれほど注意しても患者さんとのトラブルをゼロにすることは不可能です。


最近の医師は非常に勉強熱心なので、医療サイドに重大な過失がある事案はあまり見かけません。それにもかかわらず患者さんとのトラブルが発生するのは結果が悪いからです。


医療サイドに過失が一切無い ≠ 患者さんとのトラブルは発生しないが真理であることは、医師であれば誰でも分かることでしょう。結果が悪ければトラブルは発生し得るのです。


運悪く患者さんとのトラブルが発生した時にはどうすれば良いのでしょうか? 私が若い時には、何とか自分の力で解決しようとしたものです。


シビアな症例も自分で抱え込んで何とか解決の糸口を探る...。しかし、今にして思えば、あまり推奨できるモノではありません。


今の私であれば、患者さんとのトラブルに発展してしまったら、すぐさま病院マターにします。医師としてのプライドは無いのか? という声が聞こえてきそうですね(笑)。


しかし、以下の理由で、必ずすぐに病院全体の問題として対処してもらうようにしています。

  • 自分独りで抱え込むよりも精神衛生上良い
  • 病院全体で対応する方が立場が強い
  • 第三者からの助けを得られる


やはり独りで抱え込んでいると精神的に参ってしまいます。正直言って、今の私であればその気になれば自分だけで解決できる力と経験があります。しかし決してそんな事はしない。


病院マターにした方が気がラクだし、対患者さんで大きな力を持てるからです。ヒトのお金で弁護士に相談することも可能です。


さらに看護師さんも巻き込むと、患者さんとの話し合いの際に強力な援軍になります。これだけの理由があれば、やせ我慢して自分独りで抱え込むのが馬鹿らしくなりますね。


たしかに、病院マターにすると直接の上司や病院上層部に迷惑がかかります。しかし若手はそんなことを気にしてはいけません。もっと甘える所は甘えましょう。


そんなこと言っているけど、オマエはぜんぜん若手じゃないだろ? という声が聞こえてきそうですね。結論から申し上げるとおっしゃるとおりです。


しかし、私は院内の医療安全委員会の責任者です。したがって、病院マターにした問題事案は、結局自分で処理するから誰にも迷惑をかけていないのです(笑)。






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場末病院に世界的ビリオネアが降臨!

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先日、私にとってとても素晴らしい出来事がありました。某テック・ジャイアント創業者の一族の方を診察する機会があったのです!


場末病院にそんな方が降臨するとは夢にも思っていませんでした。きっかけは 1通の英文レターです。旅行中にケガされたらしく、通訳の人から打診があったようです。


メール文中にはっきりとその企業名が記載されているにもかかわらず、
  1.  窓口になった人が英語を読めない 
  2.  英語を読める人でもその企業を知らない 

というすごい理由でノーガードのまま私のところに回ってきました。ちらっと診察依頼のメールを見た私は椅子から転げ落ちそうになりました(笑)。


たしかに、BtoBなので素人は知らないかもしれませんが、NYSEにも上場していて世界中に支社を持つ超巨大企業です。その創業者一族が受診する...。


急いで英会話のチェックを始めました(笑)。一応、毎朝ニューヨーク市場の雰囲気を体感するために Yahoo financeを読み流していますが、日常英会話はコロナ禍のためゼロです。


  • あなたに会えて光栄です(It's an honor to meet you.)
  • ○○はどうでしたか? 私も来週から行く予定です(How was ○○ ? I'm planning on going next week.)


どーでもいい会話を Deeplでチェックしました(笑)。さぁ、準備万端!いつでも来い。結果は...非常に礼儀正しい人たちで元気をいただきました。医師になって良かった!







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6年間も学生するのは気恥ずかしいことなのか?

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先日、従妹の子供から進学についての相談を受けました。この子はかなり成績が良いようで、全国的に有名な進学校の中でも上位層にいるようです。


医学部上位校や東京大学でも楽勝で合格できる学力がありそう。そんな彼には、医学部に進学することにひとつの懸念点があるそうです。


その懸念点とは、医学部は6年も学生が続くことです。6年間も学生を続けていたら、社会に出るのが遅れてしまうという焦りを感じるのではないか? という疑問点です。


最近の子供は、YouTubeなどで情報(?)を集めています。例えば、アトム法律事務所の岡野弁護士などは高卒で司法試験に合格して大成功しています。


そういう極端な例を見て、6年も大学に通っていると、中卒や高卒で早く社会に出て頑張っている人には勝てないという考えに至ったようです。


なるほど...実はかつての私にも同じような経験がありました。私が5回生になった時点で、高校の同級生の多くは総合商社や都市銀行などに就職して働き始めました。


そんな彼らの姿を見て、自分はあと 2年間も学生なのかと焦燥感を覚えたものです。自分だけが置いてけぼり食ったような感覚ですね。しかしこの歳になると完全に逆転しています。


私にもそのような感覚があったが、実際にはその差は無かったことを率直に伝えたところ、妙に安心したようです。


考えてみると、たしかに6年間も大学生しているのは長いです。しかし、大器晩成という言葉があるように、多少長い学生生活に焦る必要はないと伝えられて良かったです。





医師のキャリア革命(オンラインサロン)


「経済的自由」を手に入れるために Facebookを利用した非公開のオンラインサロンに参加してみませんか?



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本サロンの目標は、参加者全員に生涯途絶えることのない "複数の収入の流れ"  を得るための " 学びの場 "  を提供することです。


資産形成マニュアルで、医師が効率よく資産形成を実践するノウハウを公開しましたが、本サロンはそのフォローアップの場と位置付けています。


それぞれの参加者たちが得た知識や体験を共有し、集合知を形成する。集合知は、サロンのメンバーが未知の航海に旅立つ際の羅針盤となる


そのような " 学びの場 "  を

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医療機器メーカー担当者との雑談は情報の宝庫?!

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先日、医療機器メーカーの方とお話ししました。インプラントで不明点があったので質問したのですが、経験豊富なだけに詳しく教えてもらいました。


話はインプラントに留まらず、他の病院の医師の手術法にまで及びます。医師同士でも手術の話はときどきしますが、さすがにこの歳になるとメインの話題にはなりません。


このため、意外と医師同士では手術の情報やりとりが多くないと感じています。しかも他大学の医師がどんな感じの治療をしているのかは皆目分からない。


もちろん学会で聞きますが、立場の違いもあってリアルな現実として実感できません。ところが、医療機器メーカーの方から聞くと、妙にリアリティがあるのです。


もちろん彼らは整形外科医ではないのですが、少なくともインプラントや術式に関してはかなり正確に把握していると感じています。


このため、ちょっとしたヒントを医療機器メーカーの方との雑談で拾うことも多いです。特に迷いのある手術では、他大学の異質な文化(?)に触れるとそれだけで勉強になります。


先日も、来週に控えている再置換術の術式でナルホドという話をお伺いしました。採用するか否かはまだ決めていませんが、ひとつの選択肢をいただいたことになります。


医師だけではなく医療機器メーカーの方とも話することで、いろいろ貴重な情報を入手できると感じました。治療法のブレインストーミングするときにはお勧めです。







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