整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

学術

BCGワクチンのオフターゲット効果がファクターXなのか?

このエントリーをはてなブックマークに追加

Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
実証!BCGワクチンのコロナ予防効果 です。


BCGワクチンは結核予防のため世界的に広く用いられ、既に30億〜40億人が接種し、毎年1億2,000万人の新生児が接種しているという。これまでにランダム化比較試験(RCT)や疫学調査により、BCGワクチンは上気道感染症、ハンセン病、マラリアなど多くのウイルスおよび細菌感染症の予防効果を有することが明らかになっており、この広範な感染予防効果のメカニズムについて、現在活発に研究がなされている。



本研究の要旨は下記のごとくです。
  • BCGワクチンにはオフターゲット効果(結核予防という本来の目的を超えたウイルスおよび細菌感染症予防)が示唆されている
  • BCGワクチンの予防効果は92〜100%
  • 初回接種から2年で感染予防効果が最大となる


n数が少ないことが気になりますが、BCGワクチンは、いわゆる「ファクターX」の要因のひとつなのかもしれません。


もしそうであれば、BCGワクチンのオフターゲット効果は、未知のウイルスに対する最初の防波堤になる可能性が高そうです。古い医療も捨てたモノではなさそうです。







管理人 お勧めの医学書

 
感染症治療で最もお勧めの書籍です。Grandeと小さいサイズがあり内容は同じです。小さいサイズの方が安いですが、常に携帯する医師を除けば見やすいGrandeがお勧めです。

ハイテク靴下論文に見る勝ち筋情報の大切さ

このエントリーをはてなブックマークに追加

ケアネットで興味深い記事がありました。
ハイテク靴下で高リスク患者の転倒を予防 です。


米国では年間70万~100万人の患者が入院中に転倒を経験する。転倒はさらなる健康悪化のきっかけとなることが多い。しかし、これまで転倒減少につながる有効な方法はほとんどなかった。こうした中、入院患者がベッドから起き上がろうとすると、ソックスに内蔵された圧力センサーが反応してアラートを送信する「スマートソックス」が入院患者の転倒防止に有効である可能性を示した新たな研究結果が報告された。



なるほど、スマートソックスですか...。やや斬新なアイデアではあります。しかし、類似商品に離床センサーマットがあります。


素人的な感覚では、離床センサーマットでも充分な転倒予防効果がありそうです。そこで、PubMedで fall preventive movement sensorを検索してみました。


いくつか文献を読んだのですが、たしかに有意差の無い文献ばかりです。そこで日本語論文にもあたってみました。こちらは、7つヒットしました。


ただし、離床センサーマットの有効性を検討した研究は、2文献だけでした。そのうちのひとつは下記です。





離床センサーマットの有効性は有るとの結果です。しかし残念なことに、n数がとても小さいです。しかも日本語論文しか無さそう。これでは世の中に存在しないのと同じですね。


米国の研究は「スマート」「ウェアラブル」というキャッチーで時流に乗ったキーワードを散りばめた上で、どかんと n数をかき集めて英語論文で仕上げています。


考察等に要する時間はあまり変わらないと思うので、これだけ話題性に差が出るのは非常に残念です。やはり勝ち筋を知らなければいけないと痛感しました。


もちろん、日本人著者は有名になろうと考えていなかった可能性が高いです。しかし、せっかくの研究内容なのに、ほとんど日の目を見ずにもったいない話です。


少し話が脱線しましたが、何がスマートなのか分かりませんが、
離床センサーマットのような仕組みは転倒予防に一定の効果がありそうです。勉強になりました。







管理人お勧めの医学書
  


オーストラリア理学療法協会のスポーツ理学療法士による実践的な教科書です。
治療的テーピングの概要を学ぶことができます。



 






未だにコロナはインフルエンザよりも死亡率が高い?!

このエントリーをはてなブックマークに追加

ケアネットに新型コロナウイルス感染症とインフルエンザとの比較に関する興味深い記事がありました。新型コロナvs.季節性インフル、年齢別死亡リスクを比較/奈良医大 です。


気になる今回の研究の結論は下記のごとくです。

    • 80歳以上で1万7,192例vs.7,531例(同:9,661、95%CI:9,285~1万36)となった。
    • COVID-19とインフルエンザの年間死亡者数の差は、69歳以下では大きいものではなく、70歳以上で有意に大きかったため、高齢者を優先した感染対策が重要となることが示唆されている。


つまり、若年者にとって新型コロナウイルス感染症はインフルエンザと差は無いものの、70歳以上では、新型コロナウイルス感染症は2倍程度の死亡率になるという結果です。


今回の研究期間はオミクロン株が流行した時期です。「軽症が多い」と思われているオミクロン株ですが、依然としてインフルエンザよりも死亡率が高いようです。


今回の奈良県立医大の研究は、新型コロナウイルス感染症=インフルエンザという認識が広がっていることに対する一種の警鐘に思えます。


そうは言いつつも、インフルエンザの死亡率に近づいてきていることも事実です。全体のバランスを考えると、コロナよりも経済を回すことを優先するべきでしょう。


かなりインフルエンザに近づきつつあるものの、未だに高齢者の死亡率はインフルエンザを上回る。正確な知識で日常生活を送ろうと思います。






医学知見探求サービス


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



総腓骨神経麻痺は長母趾伸筋腱のレリーフ有無で判断

このエントリーをはてなブックマークに追加

リハビリテーション医学第59巻第7号の特集記事で、興味深い TIPSを発見しました。大腿骨近位部骨折の術前リハビリテーションの実際と課題 です。


大腿骨近位部骨折の術前リハビリテーション?疑問に思った方が多いことでしょう。術前リハとか言う前にとにかく早く手術をしよう!というコンセンサス形成されているからです。


そして、本パートを担当された国立長寿医療研究センターの松村純先生も執筆に苦労された形跡があります。特集の内容は、術前リハというよりも看護の注意点がメインですから。


そもそも大腿近位部骨折の術前リハというお題自体に無理があります。こんな特集を任された松村先生はお気の毒でした...。


しかし、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっている(?)現状では、思うように手術できない施設が多いのも事実です。このため手術までの待機期間は長くなりがち。


その意味では意義のある特集記事だと言えなくもありません。そしてこの記事の中で総腓骨神経麻痺対策の部分が目を引きました。


大腿骨近位部骨折の患者さんは認知症の方が多く、こちらの指示が入らないことが多いです。このような症例では、長母趾伸筋腱のレリーフの有無で麻痺併発の推測が可能です。


文献的にこの点に言及しているものは見かけませんが、おそらく多くの整形外科医が経験的に実践していることでしょう。


せっかちな私は、THAや TKA術後の抜管前に患側の長母趾伸筋腱のレリーフを確認して、レリーフがあれば麻痺無し!と判断しています。


皆、同じようなことを考えているのだなと妙に合点しました。今回の特集では、日常診療の TIPSが文献化していることを発見したのが新鮮でした。







医学知見探求サービス


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



良識ある米国予防医学専門委員会はサプリメントを推奨せず

このエントリーをはてなブックマークに追加

Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
心血管疾患・がん予防サプリ、また推奨せず USPSTFが勧告を改訂 です。



妊娠していない成人米国民において心血管疾患やがん予防を目的とする、βカロテンまたはビタミンEのサプリメントの摂取は「推奨しない(Grade:D)」、マルチビタミンのサプリメントの摂取は「利益と害を評価するためのエビデンスが不十分である(Grade:I statement)」と結論し、2014年の勧告から変更しない



米国の成人の半数以上が、1カ月間に1種類以上のサプリメントを摂取しているそうです。たしかに米国人って、食べ物のようにサプリメントを流し込んでいるイメージがあります。


日本でも、高齢者をターゲットにした情弱ビジネスが全盛ですが、米国では情弱ビジネスというよりはサプリメントを高額な医療の代替品とみているのかもしれません。


しかし米国予防医学専門委員会(USPSTF)は客観的な評価を行い、2014年に続いて非推奨勧告をしました。このあたりはさすがと言えます。


日本ではサプリメントを一定程度評価する医師も居るようですが、私個人的にはサプリメントは大嫌いです。その理由は情弱ビジネスの典型例だからです。


しかし、大手製薬メーカーを始めとする有名な会社がこぞってサプリメントを販売しているため、表だってサプリメントを批判する勢力が居ないのが残念です。


まぁ健康被害さえ無ければ、単におカネをドブに捨てている行為に過ぎないので、目くじらを立てる必要は無いのかもしれませんが...。







管理人 お勧めの医学書


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。