整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

学術

総腓骨神経麻痺は長母趾伸筋腱のレリーフ有無で判断

このエントリーをはてなブックマークに追加

リハビリテーション医学第59巻第7号の特集記事で、興味深い TIPSを発見しました。大腿骨近位部骨折の術前リハビリテーションの実際と課題 です。


大腿骨近位部骨折の術前リハビリテーション?疑問に思った方が多いことでしょう。術前リハとか言う前にとにかく早く手術をしよう!というコンセンサス形成されているからです。


そして、本パートを担当された国立長寿医療研究センターの松村純先生も執筆に苦労された形跡があります。特集の内容は、術前リハというよりも看護の注意点がメインですから。


そもそも大腿近位部骨折の術前リハというお題自体に無理があります。こんな特集を任された松村先生はお気の毒でした...。


しかし、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっている(?)現状では、思うように手術できない施設が多いのも事実です。このため手術までの待機期間は長くなりがち。


その意味では意義のある特集記事だと言えなくもありません。そしてこの記事の中で総腓骨神経麻痺対策の部分が目を引きました。


大腿骨近位部骨折の患者さんは認知症の方が多く、こちらの指示が入らないことが多いです。このような症例では、長母趾伸筋腱のレリーフの有無で麻痺併発の推測が可能です。


文献的にこの点に言及しているものは見かけませんが、おそらく多くの整形外科医が経験的に実践していることでしょう。


せっかちな私は、THAや TKA術後の抜管前に患側の長母趾伸筋腱のレリーフを確認して、レリーフがあれば麻痺無し!と判断しています。


皆、同じようなことを考えているのだなと妙に合点しました。今回の特集では、日常診療の TIPSが文献化していることを発見したのが新鮮でした。







医学知見探求サービス


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



良識ある米国予防医学専門委員会はサプリメントを推奨せず

このエントリーをはてなブックマークに追加

Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
心血管疾患・がん予防サプリ、また推奨せず USPSTFが勧告を改訂 です。



妊娠していない成人米国民において心血管疾患やがん予防を目的とする、βカロテンまたはビタミンEのサプリメントの摂取は「推奨しない(Grade:D)」、マルチビタミンのサプリメントの摂取は「利益と害を評価するためのエビデンスが不十分である(Grade:I statement)」と結論し、2014年の勧告から変更しない



米国の成人の半数以上が、1カ月間に1種類以上のサプリメントを摂取しているそうです。たしかに米国人って、食べ物のようにサプリメントを流し込んでいるイメージがあります。


日本でも、高齢者をターゲットにした情弱ビジネスが全盛ですが、米国では情弱ビジネスというよりはサプリメントを高額な医療の代替品とみているのかもしれません。


しかし米国予防医学専門委員会(USPSTF)は客観的な評価を行い、2014年に続いて非推奨勧告をしました。このあたりはさすがと言えます。


日本ではサプリメントを一定程度評価する医師も居るようですが、私個人的にはサプリメントは大嫌いです。その理由は情弱ビジネスの典型例だからです。


しかし、大手製薬メーカーを始めとする有名な会社がこぞってサプリメントを販売しているため、表だってサプリメントを批判する勢力が居ないのが残念です。


まぁ健康被害さえ無ければ、単におカネをドブに捨てている行為に過ぎないので、目くじらを立てる必要は無いのかもしれませんが...。







管理人 お勧めの医学書


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








膝関節のKL分類は立位での評価だった!

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日の日整会では久し振りの学会が嬉しくて会場をはしごしていましたが、その中に自分の知識の無さを痛感した講演がありました。


京都府立医科大学の高橋謙治教授による「変形性膝関節症の病態進行は抑えられるのかです。始まる前は、変形性膝関節症なんて整形外科医の常識でしょ!という感覚でした。


しかし、初っ端からヤラれました。MRIから始まったのですが、内側半月板逸脱(medial meniscus extrusion:MME)は名前を知っていたものの重要性を理解していませんでした。


まぁ、自分は股関節外科医だから仕方無いなと気を取り直して聴講していると、高橋教授の友人(?)の症例提示がいくつかありました。


そのうちのひとつで、初診の医療機関で撮影した単純X線像は「臥位で撮影されたため、KL分類を正確に評価できていなかったと言うくだりがありました。


えっ、KL分類は立位撮影が基本なの?! たしかに提示された症例は、立位では膝関節の関節裂隙がはっきりと狭小化していますが、臥位ではほとんど狭小化していませんでした。


初診の医師は、部長クラスの医師だったとのこと...。なんだか自分のことを言われているようで居心地悪かったです(苦笑)。


KL分類は、こちらで紹介したように語呂合わせで覚えています。これに加えて、立位で評価しなければいけないことを肝に銘じようと思いました。






管理人 お勧めの医学書



学会では足繁く展示会場に通うべき理由

このエントリーをはてなブックマークに追加

今年の日整会は、久しぶりのオンサイト参加でした。現地参加できるありがたさを噛みしめながら、一日中会場をウロウロしていました。


14もの会場があるので、聞きたい講演がたくさんあります。しかし、ときどき興味のある講演が無い時間帯が...。その時間帯も有効活用するため、私は展示場に足を運びました。


一般的に、展示場はさほど医師の興味を引かないのではないでしょうか。少なくともこれまでの私にとって、展示場はドリンクをもらう場所という認識でした。


しかし、今年の私は違います。結構熱心に各ブースを回りました。理由はふたつあります。ひとつめは、純粋に実際の製品を手に取って確認することです。


コロナ禍で院内で業者さんと面談する機会がほぼ無くなりました。薬であればネットで情報を取れます。しかし医療機器では難しい。本物を手に取って確認する必要があるからです。


国内にある主要な医療機器メーカーが一堂に会します。こんなチャンスは日整会だけでしょう。このため、新規性のある製品を求めて各ブースを回りました。


ふたつめは、出展企業の協賛のおかげで学会開催できるからです。コロナ禍の 2年間は学会運営にとって厳しい時期でした。オンライン学会のみでは開催し続けることができません。


オンライン開催では企業の協賛金が思うように集まらないからです。母校でも定期的に研究会を開催していますが、医局の担当医師が企業から協賛金を集める苦労を話していました。


このため、微力ながら主催の東京医科歯科大学を援護射撃するため、できるだけたくさんのブースを回りました。もちろん私一人が展示会場に行ったところで意味無いですが(苦笑)


しかし、学会を開催できるのは企業が協賛してくれるからだと認識して、多くの学会員が積極的に展示会場に足を運ぶと、win-winの関係になるのではないかと考えています。





医学知見探求サービス


医学知見を医師ユーザー同士で発信・共有するコミュ二ティに参加しませんか? 

quotomy - コピー


「医師と医学知見との出会いを再定義する」 Quotomy(クオトミー)は、臨床現場で働いていると個人で医学知見をキャッチアップすることが難しい、という臨床医の切実な痛みから誕生しました。


忙しい日常の中で、医学知見を得たり、発信したりすることが難しくなっています。 時間的・地理的制約のために、学会や勉強会への参加もできない環境で働く医師もいます。


知への探求を諦めていませんか?


抄読会をする感覚で、Quotomyで論文を読んだ感想や気づきをシェアしましょう! お気に入りのユーザー同士はフォローでき、お互いのアクションを確認できます。


Quotomyは現在ユーザー登録受付中です!
登録は こちら からお願いします。



RAO後THAの腸腰筋インピンジメントの予防法

このエントリーをはてなブックマークに追加

コロナ禍の2年間で整形外科専門医の単位を荒稼ぎしました。このため、先日の日整会では単位に縛られることなく、興味のある会場を「はしご」しました。


専門医資格更新まで 3年を残して、ここまで余裕のある状態は初めてです。本来の学会参加としてあるべき姿ではないかと感じながら学会を楽しみました。


primary THAの難症例


ふらっと立ち寄ったのが、金沢大学の加畑先生の講演でした。興味深く拝聴したのですが、 RAO後THAの腸腰筋インピンジメント(Ilio- psoas impingement:IPI)予防に驚きました。


RAO後THAでは、寛骨臼前壁が欠損している症例が多いです。前壁が欠損してるとカップ設置自体が難しいですが、それに加えて腸腰筋インピンジメントも併発します。


腸腰筋インピンジメントは一度併発すると、患者さんの満足度が大幅に低下します。このため、術者としては可能な限り回避したいところです。


ところがRAO後THAでは、カップの設置位置だけでは対応できない症例が多いです。その対策として、なんと加畑先生は腸腰筋腱をカップの6時方向で切離しているとのことでした!


高度の短縮症例では、やむを得ず小転子の腸腰筋停止部でリリースすることはあります。しかし腸腰筋腱をばっさり切離すると、当然のごとくSLR不能となります。


実際に加畑先生の症例でも、術直後はSLR不能でした...。しかし、術後3ヵ月ではSLR可能になっていました。切離部がなんとなく癒着するのでしょう。


自分が同じことをやるかと言われると、なかなか難しい気がします。必ずSLRが回復すると確信が持てないからです。大学の看板を背負いながら実行するとは恐るべしですね。







管理人 お勧めの医学書

 
初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です





人工股関節全置換術



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。