整形外科医のブログ

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スポーツ

スポーツ整形で扱うグロインペイン

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グロインペインってご存知でしょうか?
鼠径部痛(groin pain)のことで、スポーツ選手に多いそうです。


私はグロインペインという概念を知らなかったのですが、今月号の MB Orthop. 34(8) 2021の特集が難治性グロインペインだったので興味深く拝読しました。


臨床的には下記のように分類されるそうです。
  • 鼠径部痛 ①内転筋関連 ②腸腰筋関連 ③鼠径部関連 ④恥骨関連
  • 股関節関連の鼠径部痛
  • その他(腫瘍等)


最も多いのは鼠径部痛で、恥骨結合(pubic plate)が破綻している症例が多いです。内転筋や腸腰筋は恥骨結合と密接に関係しており、それらの過負荷で恥骨結合破綻にいたります。


画像では MRIが重要で、恥骨結合周囲の恥骨骨髄浮腫や secondary cleft signという、恥骨結合のヘルニアのような所見が認められることが多いそうです。


治療はリハビリテーションなどが主体で、専門施設での治療によって数ヵ月程度でスポーツ復帰する症例が多いとのことでした。


プロレベルの選手を扱うのは限られた施設なので、一般的な整形外科医が治療にあたることはありませんが、知識としてグロインペインを知っておく必要があると思います。





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肉離れ治療のキモは筋腱移行部損傷の有無!

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既にご存知の方も多いと思いますが、日整会誌が電子化されました。2021/4/27に号外メールが届いたので、さっそく MED PORTALにアカウント登録しました。


紙ベースの日整会誌と比較して俯瞰性が低下しましたが、電子書籍では仕方ないと思います。いちユーザーとしての要望は、いきなりブラウンジングできる方がありがたいです。


さて、今月も興味をひく教育研修講演をいくつか拝読しました。国立スポーツ科学センターの奥脇先生による肉離れの治療戦略 をご紹介します。私にとってのTIPSは下記です。


  • 肉離れは大腿二頭筋長頭などの羽状筋の腱膜や筋腱移行部に生じやすい
  • 保存治療可能な筋繊維部損傷と、手術治療の可能性がある腱膜部損傷や筋腱移行部損傷との鑑別は、受傷時のストレッチ痛の有無で判断する


まとめとして、下記のように述べられています。

肉離れの典型例は腱膜損傷であり、その治療戦略を考える上で知りたいのは「どの筋の、どこが、どの程度損傷したか」



特にアスリートでは、肉離れの診断に MRIの有用性が高いようです。症状の強い肉離れでは、MRIを撮像して筋腱移行部損傷の有無を判断することが重要だと思いました。





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肘関節滑膜ひだ障害の存在を忘れるな!

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先日、プロゴルファーの方が右肘関節外側痛で初診されました。診察すると典型的な上腕骨外上顆炎です。


数日後に大事な試合を控えているとのことなので、今回はテニス肘サポーターの処方に加えて、ステロイド注射を施行しました。


皆さんご存知のように、上腕骨外上顆炎には短橈側手根伸筋腱起始部の炎症が原因となっている症例以外にも、「肘関節滑膜ひだ障害」があります。


肘関節滑膜ひだ障害は、いわゆるプリカ(Plica)が肘関節内にできて、インピンジする病態です。プリカでは、短橈側手根伸筋腱起始部ではなく、腕橈関節に圧痛があります。


この患者さんでも腕橈関節に圧痛がありました。このような症例では、短橈側手根伸筋腱起始部にステロイド注射を施行しても無効なので注意が必要です。


肘関節滑膜ひだ障害では、保存治療に抵抗する場合には肘関節MRIを撮像してプリカの存在を確認します。プリカがあれば鏡視下切除術の適応となるそうです。


実は、何気に短橈側手根伸筋腱起始部にステロイド注射を施行してしまうところでした。上腕骨外上顆炎では、肘関節滑膜ひだ障害の存在も忘れてはいけませんね...。







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上腕骨外側上顆炎の新しい治療法

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Monthly Book Oethopaedicsの2020年10月号は、上腕骨外側上顆炎の治療でした。ボクシングジム通いで上腕骨外側上顆炎に悩んでいる私にとっては読むべきナンバーです(笑)。


今まで上腕骨外側上顆炎はほぼスルーしていましたが、改めて特集を隅から隅まで拝読すると、知らないことがたくさんあることに気付きました。


まず、治療法として、通常のストレッチやステロイド注射以外にも下記のようなものがあることを知りました。そういえば、開業医の先生の講演で何度か拝聴した記憶があります。


  • PRP療法(多血小板血漿療法)
  • 体外衝撃波療法


PRP療法ですが作製技術は高度ではなく、遠心分離機さえあればPRP作成キットで簡単につくれるそうです。しかし再生医療の一種なので法律に基づいた手続きが必須のようです。


自費なのでそれなりに収益性がありそうですが、スポーツ整形外科を売りにしている施設以外では、勤務医が一から立ち上げるインセンティブはなかなか高まりません...。


体外衝撃波療法は足底腱膜炎が保険適応ですが、上腕骨外側上顆炎にも効果があるようです。基本的に自費になります。こちらも残念ながら勤務先には機器がありませんでした。


私の立場ではハードルが高そうですが、上腕骨外側上顆炎の治療法でストレッチとステロイド注射以外に治療法があることを知って勉強になりました。






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広島大学名誉教授の津下先生による、手の外科における必須の医学書です。特に、「私の手の外科」は津下先生直筆のイラストが豊富で、非常に分かりやすく実践的な医学書です。


 







Plicaによる肘関節滑膜ひだ障害

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上腕骨外上顆炎(?)で苦しんでいます。
週 2回のペースでボクシング&筋トレをしていますが、当日の夜がとても痛いのです。


しかし、この痛みは本当に上腕骨外上顆炎なのでしょうか? 何故なら、Chair testや middle finger ext. testでは微妙に痛いぐらいだからです。


圧痛部位は無いのですが、パンチを繰り出すときや、マシーンで負荷するときには肘関節外側部が痛むようです。いわゆる短橈側手根伸筋腱起始部の痛みではなさそうです。


もしかしたら、広義の上腕骨外上顆炎のなかのひとつである「肘関節滑膜ひだ障害」なのかもしれません。いわゆるプリカ(Plica)が肘関節内にできて、インピンジする病態です。


特に腕橈骨関節にクリックを触知するわけでもなく、また関節水腫もみとめません。しかし、肘関節に負荷をかけたときには肘関節外側に疼痛が出現します。


テニスエルボーサポーターを装着するとそれなりに効果はあります。ダンベルを挙げるときには欠かせません(笑)。やはり上腕骨外上顆炎であることには間違いなさそうです。


もし、プリカによる肘関節滑膜ひだ障害が原因であれば、ストレッチではなく肘関節内のステロイド注射が必要になります。う~ん、テニス肘も奥が深い...。






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