整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

イソジン焼け

イソジン焼けにご注意!

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、局所麻酔下に手根管開放術を行いました。
手術時間は15分程度だったので、トータルで30分ほど清潔状態だったと思います。


術後にシーツを除去すると、患側の肩関節背側にイソジンがこびりついていました。ハイポアルコールで拭いても皮膚の色が落ちません。


むむっ、これは例の「イソジン焼け」ではないのか? イソジン焼けでは、皮膚にイソジンの色素が沈着してしまい、術後にハイポアルコールで拭いても皮膚の色が落ちないのです。 


イソジン焼けは、術前消毒に用いられることが多いイソジン(ポビドンヨード)やヒビテン(クロルヘキシジングルコン酸)などに対する接触性皮膚炎です。


以前に、何らかの形で同種の消毒剤を用いたことで感作が成立した患者は、消毒剤使用部に限局して化学熱傷(俗にいうイソジン焼け)を生じてしまいます。


一度感作が成立した患者さんでは、イソジン焼けを完全に予防することは難しいですが、患肢の下のイソジンの溜まりに皮膚を触れさせないだけでもある程度の予防効果があるようです。


それほど稀では無いのですが、意外と原因が分からない皮膚炎として扱われていることが多い印象を受けます。そして特に、上肢の手術ではイソジンによる化学熱傷に注意しています。  


私は、タオルを肩の下に敷いてイソジンが溜まりにならないようにしています。そして、清潔シーツを掛ける直前にイソジンを吸い込んだタオルを除去するのです。


タオルの代わりに、より吸水性の高いオムツなどを代用している施設もあるようです。それでも化学熱傷が発生してしまった場合には、通常の熱傷に準じて治療を行うことになります。




★★ 管理人お勧めの医学書 ★★
 


広島大学名誉教授の津下先生による、手の外科における必須の医学書です。特に、「私の手の外科」は津下先生直筆のイラストが豊富で、非常に分かりやすく実践的な医学書です。


 







上肢の手術では「 イソジン焼け 」に注意しています

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日の午後は、手根管開放術でした。上肢の手術ではイソジンなどの消毒剤による化学熱傷(俗にいうイソジン焼け)に注意しています。


イソジン焼けは、術前の消毒に用いられることが多いイソジン(ポビドンヨード)やヒビテン(クロルヘキシジングルコン酸)などに対する接触性皮膚炎です。以前に何らかの形で同種の消毒剤を用いたことで感作が成立した患者は、消毒剤使用部に限局して化学熱傷を生じます。


それほど稀では無いのですが、意外と原因が分からない皮膚炎として扱われていることが多い印象を受けます。一度感作が成立した患者さんでは、イソジン焼けを完全に予防することは難しいですが、上肢の手術であれば肩の下にできるイソジンの溜まりに皮膚を触れさせないだけでもある程度の予防効果があるようです。


私は、タオルを肩の下に敷いてイソジンが溜まりにならないようにしています。それでも化学熱傷が発生してしまった場合には、通常の熱傷に準じて治療を行うことになります。ちなみに皮膚に付着したイソジンをハイポアルコールで拭いても、色が落ちるだけでイソジンの成分は皮膚上に残存するので予防効果はありません。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。