血液透析施行例での関節リウマチ治療 その2 のつづきです。


経験上、大関節を人工関節に置換することは、ADLの改善だけではなく関節リウマチの疾患活動性を抑制する効果も期待できるように思います。このあたりは、整形外科系リウマチ医の感覚ですね。


しかし、透析+関節リウマチ+生物学的製剤投与という3重苦なので、術後感染が非常に怖いです。少しでも感染リスクを避けるために、生物学的製剤のスイッチングはTKAの術後にトライすることがベターであると判断しました。それまではバイオフリーで経過観察でしょうか。


とても気が重くて逃げ出したくなる症例ですが、誰かがリスクを引き受けなければなりません・・・。次の外来で、この方およびご家族と治療方針について話し合おうと思います。


もし、似たような症例を経験された方や、もっといい方法があると思われた方がいらっしゃるようなら、治療方針につき是非ご意見をお伺いしたいと存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。