整形外科医のブログ

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ドレープ

広範挫傷ではドレープ使用で手術を!

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先日、上腕骨近位端骨折に対する髄内釘がありました。
交通外傷だったので、患肢の前腕に広範な挫傷がありました。


広範に表皮が欠損しているため浸出液の漏出が続いており、皮膚の上皮化を待つと2週間以上は掛かりそうな印象でした。もちろん、そんなに長く手術を待機することはできません。



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そこで、上図のように創部をガーゼの上からドレーピングして、そのままドレープごと消毒して手術を施行することにしました。これは感染性の下肢切断術の際によく行う手技です。


もちろん、皮膚欠損している部位が手術の皮膚切開部であれば、この手法を選択できません。しかし、今回のように離れている症例では有効な方法だと考えています。


交通事故などで広範に表皮が欠損している症例では、いくら術前にブラッシング等を併用した消毒を行っても、感染予防の観点からはあまり意味がありません。


病棟からのガーゼやパットで皮膚欠損部を覆ったまま直接ドレーピングを何重にも行いうことで、皮膚欠損部から術野への細菌の拡散を防ぐことができると考えています。



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感染性壊疽の切断術での工夫

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昨日は午後から下腿壊疽に対して大腿切断術を施行しました。
今回の方もいつものようにASOが基礎疾患としてあります。


肺炎を繰り返しており、もともと全身状態があまり良くないことに加えて、足趾を中心に急速にカビが生えてきたこともあって今回の大腿切断術となりました。


このように壊疽部に感染を併発して浸軟している場合には、いくら術前にブラッシング等を併用した消毒を行っても、感染予防の観点からはほとんど意味がありません。


私は病棟からのガーゼやパットで壊疽部を覆ったまま、直接ドレーピングを何重にも行います。ドレーピングすることで壊疽部から術野への細菌の拡散を防ぐことができます。



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ただし、今回はイソジンドレープを使用しているので、術前のイソジンによる消毒の際にドレープ上のどこまで消毒したのかが判別しにくい欠点があります。


私の勤務する病院で採用されている透明のドレープはサイズがやや小さいため、今回のような下腿全体の壊疽の症例ではイソジンドレープを使用せざるを得ません。


そのあたりを差し引いても壊疽部をガーゼごとドレーピングして、ドレープごと消毒することで大幅に感染リスクを低下させることができると思います。




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関節鏡ではドレーピングすると危険かもしれません(笑)

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昨日の午前は脛骨高原骨折術後の抜釘および関節鏡でした。
この方は術後も膝関節内側の痛みを訴えていたため、抜釘時に関節鏡も施行しました。


通常、手術の際には創部をドレーピングすると思います。今回も何も考えずにドレーピングして、まず関節鏡を開始しました。鏡視すると、術野に黄色いゴミ袋のような物体が浮遊していました。


???と思ったのですが、よく見るとドレープの端だったのです!これはいけないと思ってすぐに摘出しました。関節鏡の刺入ポータル周囲のドレープを剥がすのを忘れていたのです。


関節鏡の際には通常ドレープをしないと思いますが、今回は抜釘がメインなので普段と異なる行動をしていました。些細なことのようにも見えますが、放置すると関節炎の原因になりそうです。


今更ですが関節鏡でドレーピングする際には、刺入ポータル周囲のドレープを剥がしておかなければならないことを学習しました。






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