産金株ってご存知ですか? 産金株とは金鉱山株のことで日本では住友金属鉱山(東証 5713)が有名です。しかし金産生量はそれほど多くなく、世界では中小の産金会社に過ぎません。
世界には巨大産金会社がありますが、ほぼ全ての産金株が断末期の悲鳴を上げています。商品市場で金の下げが止まらず、また米利上げ期待で金の見切売りが強まっているためです。
上記チャートは産金会社で世界最大手のバリック・ゴールドの超長期チャートです。特に7月に入ってから産金株の下落スピードは凄まじく、各社とも売りが止まらない状況です。
産金株は下記のような銘柄が代表です。ニュークレスト・マイニング以外は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しています(ADRも含む)。
・ バリック・ゴールド(ティッカーシンボル:ABX)
・ ニューモント・マイニング(ティッカーシンボル:NEM)
・ ゴールドコープ(ティッカーシンボル:GG)
・ アングロゴールド・アシャンティ(ティッカーシンボル:AU)
・ ゴールド・フィールズ(ティッカーシンボル:GFI)
・ キンロス・ゴールド(ティッカーシンボル:KGC)
・ ニュークレスト・マイニング(オーストラリアで上場)
特にバリック・ゴールドの下げ方は醜く、実に1989年来安値まで売り込まれています。もともと私はバリック・ゴールドを200株所有していましたが、購入価格の40%程度しかありません(笑)。
産金各社は、リーマンショック後の金価格高騰で増産を計画しました。増産実行までタイムラグがあるため、金価格が天井をつけた後も増産計画は続行されました。
3年におよぶ金価格の下落で、最近になってようやくプロジェクト中止のニュースが見られるようになりましたが、本格的な生産調整が始まるのは2015年からです。
リーマンショック後の金価格高騰の際に、買収や金鉱への積極投資などで借入金を大幅に増やした産金会社が多く、それらの企業は負債の圧縮に苦しんでいるのです。
米国の利上げを控えて金価格の長期低迷が予想されます。これからも産金各社の苦境が続くことが予想されるため、負債額の大きいバリック・ゴールドを筆頭に株価が急落しています。
少なくとも数年間は産金会社の業績が改善する気配が皆無であるため、体力を削りながら縮小均衡に持ち込むための産金会社間のサバイバルレースが始まっています。
調べれば調べるほど株価が上がる要素が見当たらないどうしようもない業界です。しかし、このお先真っ暗などん底の業界に、私はお金のニオイを感じたのです(笑)。
8月7日のニューヨーク市場がクローズするまでに、バリック・ゴールドを1200株を追加購入しました。合計1400株で、日本円換算すると時価評価で約120万円程度です。
私は一銘柄あたりの購入上限を400万円程度に設定しています。 バリック・ゴールドの購入予算はまだまだ余裕がありますが、これからは10%ずつの株価に刻んで購入しようと思います。
ちなみに次回は、7.00×0.9=6.30ドルで1000株ほど購入予定です。 どこまで株数を増やすことができるかは現時点では判断できませんが、目標は3000株ぐらいかなと思っています。
週明けのニューヨーク市場では、バリック・ゴールド以外の産金株を物色しようと思います。財務的にはニューモント・マイニングとゴールドコープに安心感があります。
しかし、高値から1/5程度の株価を保っているため、政情不安な国に鉱山が多く、1/10まで売り込まれているアングロゴールド、キンロス・ゴールド、ゴールド・フィールズの方が面白そうです。
2002年のブルーチップ、2009年のJ-REIT、2012年の電力株に続く格安資産取得のチャンスなのか、投資資金を全て溶かしてしまうかは分かりませんが、今回もチャレンジしたいと思います。
注意!
現在の状況で、産金株に参戦することは絶対にお勧めできません。どうしでも、チャンス(?)をモノにしたいと思う奇特な方は、マネックス証券の外国株取引がお勧めです。
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