今日の午前中は、人工膝関節全置換術(TKA)の予定でした。
しかし、昨日入院で本日未明から頻回の下痢が出現したため、ノロウイルス抗原のスクリーニングを施行したところ残念ながら陽性でした。


ノロウイルス感染症の潜伏期間は通常24~48時間なので、入院前に罹患していたことになります。なんともタイミングの悪い話ですが、別の角度から考えると術直後に発症されるよりはましですね。


さて、人工関節手術の場合、延期すると自己血が期限切れになるという問題があります。昨年秋にも
同様のケースで自己血を破棄せざるえないことがありました。このことがきっかけで、最近では術前3-4週前から自己血貯血するようにしています。


今回のケースでは自己血の期限は2月後半なので、自己血を破棄しなくても手術の仕切り直しが可能です。自己血貯血を1~2週前倒しにするという小さな改善でしたが、初めて結果(?)がでました。患者さんにかかる負担を軽減させることができたので少し嬉しいです。