整形外科医のブログ

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ヒビテン

消毒はヒビテンではなくイソジンで

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外来では日常的に膝関節注射を施行しています。
私の場合、待ち時間短縮のために、両膝であれば座位のままFT関節外側から刺入します。


両膝の関節注射では、消毒液の殺菌効果を高めるために両膝を同時に消毒しています。消毒液の殺菌能力が最大限発揮されるには、塗布後数分を要するからです。


さて、先日のことですが何気なく消毒しようとすると、イソジンではなくヒビテンが出てきました。ぼんやりしていたので、皮膚に塗布するまで気付きませんでした(苦笑)。


殺菌能力はイソジンと同等だから問題ないかと思いましたが、これが大きな間違いでした。最初の右膝の関節注射の際には特に問題ありませんでした。


しかし、左膝の関節注射をしようとして、はたと手が止まってしまいました。左膝のどこを消毒したのか分からなくなったのです・・・。


斜めから見てどこかにヒビテンの残像がないかなと探しましたが、はっきりと自信をもって、ココを消毒しました!という確証を持てないのです。


結局、もう一度イソジンで消毒しなおす羽目になってしまいました。ああっ、時間のロスです。関節注射の時には、色が付いているイソジンの方が便利であることを初めて認識しました。


些細なことですが、関節注射や手術の際にヒビテンではなくイソジンが頻用される理由がようやく分かった気がします。やはり、色って重要なのですね。




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上肢の手術では「 イソジン焼け 」に注意しています

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昨日の午後は、手根管開放術でした。上肢の手術ではイソジンなどの消毒剤による化学熱傷(俗にいうイソジン焼け)に注意しています。


イソジン焼けは、術前の消毒に用いられることが多いイソジン(ポビドンヨード)やヒビテン(クロルヘキシジングルコン酸)などに対する接触性皮膚炎です。以前に何らかの形で同種の消毒剤を用いたことで感作が成立した患者は、消毒剤使用部に限局して化学熱傷を生じます。


それほど稀では無いのですが、意外と原因が分からない皮膚炎として扱われていることが多い印象を受けます。一度感作が成立した患者さんでは、イソジン焼けを完全に予防することは難しいですが、上肢の手術であれば肩の下にできるイソジンの溜まりに皮膚を触れさせないだけでもある程度の予防効果があるようです。


私は、タオルを肩の下に敷いてイソジンが溜まりにならないようにしています。それでも化学熱傷が発生してしまった場合には、通常の熱傷に準じて治療を行うことになります。ちなみに皮膚に付着したイソジンをハイポアルコールで拭いても、色が落ちるだけでイソジンの成分は皮膚上に残存するので予防効果はありません。

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