整形外科医のブログ

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フィルム

レントゲンフィルムの生産中止で在庫が枯渇!

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先日、放射線科の技師さんからレントゲンフィルムが供給停止になったため、在庫が無くなってしまった旨の連絡がありました。


大腿骨頚部骨折の人工骨頭のサイズ確認や人工関節のテンプレーティングは、作業時間短縮のためにフィルムに焼いてもらっています。それが無くなるのはとても痛い...。


一般社会に遅れること約10年で、医療業界にも淘汰の波が押し寄せてきたようです。フィルム製造には巨額の設備投資が必要であり、一度廃業すると再生産は極めて困難です。


このため、私たちがレントゲンフィルムを新規で使用することは金輪際無さそうです。どうしても必須ではないのですが、モニターだけだと作図等がかなり不便になります。


もちろん 3Dテンプレートを使用すればいいじゃないかと言う意見もあるでしょう。しかし現実的には、①高額なので導入できない施設が多い ②手間がかかる 問題点があります。


やはりフィルムがあった方が業務効率が向上するので、どこかで入手できないかヤフオクやメルカリを調べましたが、大四などの欲しいサイズのフィルムはありませんでした。


何とか作業効率を落とさないように作図できる手段を考えなければいけません。せめてワンタッチで 110%にサイズを合わせてくれる機能があればなぁ...。





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豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です








TKA: 術前計画をフィルムに直接書き込む方式に変更しました

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私が勤務している病院では、2012年度の人工関節全置換術の症例数が68例でした。
整形外科常勤医が3名の病院としては、症例が多い方だと思います。


年末年始やゴールデンウィーク期間を除外すると、平均して週2症例程度です。3名体制なので、どんどん業務をこなしていかないと間に合いません。術前の自己血貯血や手術説明(informed consent; IC)も大変ですが、術前の作図も時間的に結構な負担になっています。


TKAの術前計画に関しては研修医時代からの習慣で、トレーシングペーパーに単純X線像をトレースしてインプラントのテンプレートのコピーを貼り付けるという「作図」という作業を行っていました。しかし、1症例あたり30分程度掛かるので、時間的な負担が馬鹿になりません。


TKAの術前計画において、実際的に最も重要なポイントは下記の4つです。
① 正確な単純X線像の2方向でのインプラントのテンプレーティング
② 立位下肢全長正面像での外反骨切り角
③ 立位下肢全長正面像での大腿骨側髄内ガイドのエントリーポイント
④ 立位下肢全長正面像での大腿骨・脛骨内外顆の骨切り量



P1050900




単純X線像のフィルムに直接書き込む方が、紙にトレースするよりも断然早くて正確な術前計画が可能です(勤務先は画像をフィルムで運用しているので、高精細モニタによるデジタルプランニングツールの使用経験はありません)。


そこで、最近は紙ベースでの「作図」は止めて、フィルムに直接書き込む方式に変更しました。これだと5分程度で術前計画が終了するので、非常に時間的にも楽になりました。研修医時代からの慣習に囚われずに、省略化できることはどんどんやっていこうと思っています。


※ THAに関しては、フィルムに直接書き込む方式よりも紙ベースでの「作図」の方が望ましいと考えています。


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