先日、医師のための資産形成セミナー に参加いただいた先生方を対象にしたクローズの物件見学会を行いました。見学会後の懇親会で興味深いお話をお伺いしました。


雑談の中で、勤務医の給与やアルバイト相場の話題になりました。私も以前から感じていたことですが、都市部を中心にじりじりと相場が低下しているという意見が多かったのです。


たとえば、
民間医局で検索しても最近では美容整形外科でもかつてのような高給案件は非常に少ないとのことです。美容外科医のなり手が多くなったためで、需給関係悪化が原因です。


このように、医師>病院 という力関係から、病院>医師 という力関係に変化しつつあります。このような時代の変化に気付かないと、「首を切られる」という結果になりかねません。


実際に私のアルバイト先でも、8月末で40歳台後半のアルバイト医師の首が切られました。この人は非常に横柄な態度で患者さんやコメディカルの評判がすこぶる悪かったです。


端から見ていて当然の結果ですが、一昔前ならかなり勤務態度が悪い人に対しても病院から退職勧告をすることはあまりありませんでした。


時代は変化しつつあります。医師の需給関係の悪化は確実に私たちの首を絞め始めています。しかし残念なことに、40歳台以上の医師はそのことに気付いていない方が多いです。


実際、この首を切られたアルバイト医師も何故自分が辞めさせられたのか理解できないようでした。このことを教訓にすると、私たちは環境の変化を常にモニタリングしておく必要があります。


基本的には ① 患者さんやコメディカルに対して礼節をもって接する ②常勤医のフォローをするつもりできっちりと仕事をする ことを心掛けていれば、「 しばらく 」 は大丈夫だと思います。


医師の需給関係悪化の影響は、まず立場の弱いアルバイト医師から顕在化します。アルバイト医師は、勤務医にとっての 「 炭鉱のカナリア 」 なのです。



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