整形外科医のブログ

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ラフカット

屈曲拘縮の無い、高度拘縮膝に対するTKA

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今日の午前は人工膝関節全置換術(TKA)でした。術前の膝関節可動域が屈曲40~伸展0度と、高度の拘縮をみとめていた症例で手術中も展開がかなり困難でした。案の定、大腿骨遠位を切除しても膝屈曲60度ぐらいにしかなりませんでした。


このような症例では伸展ギャップ>屈曲ギャップなので、小さめの大腿骨コンポーネントを選択してインプラントを大腿骨の前方気味に設置することで後顆の切除量を増やして屈曲ギャップを稼ぎます


計測のワンサイズダウン程度が妥当ですが、本日の症例は結果的にツーサイズダウンが妥当でした。計測よりもツーサイズもサイズダウンすることは結構勇気が要ります。


展開していく過程でどんどん拘縮を解除していきますが、軟部組織の剥離だけではある程度限界があります。したがって積極的に骨棘を切除したり、膝蓋骨関節面・脛骨顆間隆起のラフカット脛骨内~背側の余剰骨切除を織り交ぜながら術野を展開する必要があります。


高度拘縮膝に対するTKAはなかなか難しい手術ですね。

膝蓋骨低位のTKA

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今日の午前の手術は、TKAでした。
膝蓋骨低位の症例で苦労しました。


膝蓋骨低位の場合、膝蓋骨のラフカットを最初の段階で行うと展開が楽になります。
また、大腿骨を切り上げすぎるとjoint lineが上るので、スペースがタイトな場合は脛骨の切り下げを優先するべきです。

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