今日の午前は、出張先での外来でした。連休明けなので、すさまじい新患の数でした。連休明けであることを考慮してあまり予約を入れていなかったのですが、それでも新患が多すぎてヘロヘロになりました。


梅雨も明けて夏になっているので、以前にも
記事にしたようにシップの処方には気を使います。しかし、これだけ新患が多いといちいち光線過敏症について説明している時間的余裕がありません。


いつもは光線過敏症について説明した上でモーラステープとロキソニンパップのどちらにするかをお伺いしていますが、今日は思い切って全てロキソニンパップのみを処方してみました。意外なことにモーラステープを敢えて希望する方は居ませんでした。


おそらく、こちらからモーラステープとロキソニンパップのどちらにするかを訊いてしまうとモーラステープを希望する方も多いのでしょうが、皮膚にはロキソニンパップの方が優しいという信念(?)に基づき選択の余地を無くすとかなりの時間と労力の節約になりました。


そもそもモーラステープの添付文書上は、貼付後数ヶ月間(!)も患部を日光に当てないよう警告しています・・・。久光製薬のために延々と日光過敏症の説明するのはバカバカしいので、少なくとも夏季はロキソニンパップオンリーで行こうと思います。


※ 光線過敏症は、ケトプロフェン配合の外用剤であるモーラステープやモーラスパップに起こりやすいといわれています。一方、ロキソプロフェン配合のロキソニンテープやロキソニンパップは光線過敏症を比較的併発しにくいです。またテープ剤とパップ剤の比較では、水分を含むパップ剤の方が皮膚に優しいそうです。



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