先日、高齢者の上腕骨通顆骨折の手術を施行しました。
基礎疾患に関節リウマチがあり、骨質はお世辞にも良いとは言えません。

周知のように高齢者の上腕骨通顆骨折は治療が難しいです。解剖学的に骨癒合を得ることが難しく、しかも関節拘縮をきたしやすいです。
昔からさまざまな術式が報告されていますが、決定打が無い状況です。dual plate (locking plate)、double TBW、クロスでの cannulated screwなどたくさんの報告があります。
ただ、全身状態が良好で ADLもそれなりにあるの場合は、術後の後療法の容易さから dual plate (locking plate)が選択されます。今回は DepuySynthesの VA-LCPを使用しました。

やはり、尺骨神経の処理がポイントになると思います。今回は、まず肘部管を開放してから、骨折部の整復およびプレート設置を行いました。尺骨神経は皮下に移行しています。
何とかワン・ターニケットで手術を終了しましたが、いつやってもしんどい手術です。まぁ、その夜のビールは美味しかったですが(笑)。
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